メダカビオトープの美しい景観づくりに欠かせない水草の一つが、ミズトクサです。小型の水草ながら鮮やかな緑色が水槽や池の中で映え、メダカの隠れ家としても最適です。初心者でも比較的簡単に育てられるため、ビオトープやアクアリウム ... ]]>
メダカビオトープの美しい景観づくりに欠かせない水草の一つが、ミズトクサです。小型の水草ながら鮮やかな緑色が水槽や池の中で映え、メダカの隠れ家としても最適です。初心者でも比較的簡単に育てられるため、ビオトープやアクアリウムに取り入れる方が増えています。この記事ではミズトクサの育て方、メリット・デメリットを詳しく解説します。
| 内容 | 解説 |
|---|---|
| 20~28℃ | ミズトクサは温帯性の水草で、メダカと同じ範囲の水温で生育が安定します。冬季は屋外でも越冬可能ですが、氷点下になる地域では屋内へ移動がおすすめ。 |
| 6.0~7.5 | 弱酸性〜中性を好みます。アルカリ性が強いと生育が鈍る場合があります。 |
| 中〜高光量(8〜10時間/日) | 日当たりの良い場所で育てると、鮮やかな緑色を保ちます。 |
| 3~10㎝程度 | 水上葉でも生育可能ですが、浅めの水辺や鉢の縁部分が理想的。完全に沈めすぎないよう注意。 |
| 砂利・赤玉土・荒木田土など | 肥料分が少なくてもOK。メダカのフンなども肥料代わりになる。 |
| 必要に応じて少量 | 栄養が不足すると葉色が薄くなるため、肥料を少量与えると良いですが、与えすぎには注意。 |
| 株分け | 成長した株を分けて植え直すことで簡単に増やせます。春〜初夏が適期。 |
| メダカ、ヌマエビなど | 隠れ家や産卵床にもなり、水質浄化にも役立ちます。 |

ミズトクサは小型で細長い葉を持つ水草で、浮き葉や沈水葉の両方を楽しめます。光合成を行いやすく、水質の安定にも寄与するため、ビオトープ内のバランス維持に貢献します。また、根茎を水底に固定でき、群生させることで水槽の景観をより自然に演出できます。
見た目に関しては好みにもよりますが、ミズトクサは派手な花を咲かせるわけでも見た目は他の水生植物と比べると地味です。ただ、ぱっと見は竹にそっくりな感じもして、それが和風っぽい印象も持ちます。
そのため、地味でもきれいなビオトープを作りたい人やどちらかというと和風テイストのあるビオトープを作りたい人はミズトクサは最適です。また、見た目が地味な点では、ほかの水草・水生植物とも合わせやすいですね。
ミズトクサは地下茎を伸ばして芽を出し増えていきます。購入したばかりの状態でも、地下茎が伸びていることも多いです。

そのためミズトクサは基本的に株分けで増やします。根が絡み合っていますが、トリミング用のハサミを使えば簡単に切り分けることができます。

切り分けることができれば鉢やポットなどに赤玉土を入れてミズトクサを植えれば完成です。

植物によっては肥料が必要だったり、赤玉土単体では育ちづらいこともありますが、ミズトクサに関しては赤玉土だけでも問題ないです。
ビオトープに導入する水生植物は水面に浮かんだり、水面より上に伸びるものが多くそれにより日陰や隠れ場所を作るメリットがあります。
ただ、ミズトクサの場合は茎が細長いため日陰や隠れ場所としての効果はあまりないかもしれません。ただし、「トクサ」と名の付く水生植物はミズトクサ以外にも『トクサ』や『オオトクサ』などがあり、こちらの方が茎が太く、長く伸びるので日陰や隠れ場所としては適している場合もあります。

たとえばウォーターバコパやウォーターマッシュルームなどは数日間で目に見えて大きくなっているのがわかりますが、それと比べるとミズトクサは数日で目に見えるほどの成長はしないです。
ミズトクサの成長を実感するには1か月単位で見守る必要があるため長い目で見守りましょう。
ミズトクサは、ビオトープや水槽に自然な美しさを与える魅力的な水草です。育て方のポイントを押さえ、定期的な管理を行えば、メダカとの共生も楽しめます。初心者でも挑戦しやすく、他の水草と組み合わせることで多彩なレイアウトを作ることが可能です。これからビオトープに導入したい方は、ぜひミズトクサの育て方を参考に挑戦してみてください。

メダカビオトープで使える水生植物は他にもいっぱいあるので、以下の記事でまとめて紹介しています。
メダカのビオトープや水槽に彩りと自然なバランスをもたらす浮草、それがアサザです。メダカビオトープにアサザを導入することで見た目の美しさだけでなく、環境面にも多くのメリットがあります。この記事では、アサザの特徴や育成におけ ... ]]>
メダカのビオトープや水槽に彩りと自然なバランスをもたらす浮草、それがアサザです。メダカビオトープにアサザを導入することで見た目の美しさだけでなく、環境面にも多くのメリットがあります。この記事では、アサザの特徴や育成における注意点などを解説しました。
| 項目 | 推奨・基準値 | 補足説明 |
|---|---|---|
| 水温 | 15〜28℃ | 30℃を超えると生育が弱まり、冬は10℃以下で休眠状態に入る。 |
| 水質(pH) | 6.5〜7.5(中性〜弱アルカリ性) | メダカに適した水質とほぼ同じで、共存しやすい。極端な酸性水では枯れやすい。 |
| 光量 | 強め(直射日光推奨) | 日照不足だと花が咲かず、葉も小さくなる。屋外飼育が理想。 |
| 設置場所 | 屋外の睡蓮鉢・ビオトープ | 室内でも育つが、光量確保が課題。屋外の自然光下が最も生育良好。 |
| 植え方 | 浮かせる/浅く植える | 浮かべてもよいが、根を底砂に軽く固定すると安定して育つ。 |
| 水深 | 10〜30cm程度 | 浅めの環境で葉を水面に広げる。深すぎると成長が遅くなる。 |
| 肥料 | 緩効性肥料を控えめに | 養分過多だとコケが発生。メダカの排泄物でも栄養になる。 |
| 冬越し | 屋外でも可(茨城なら可) | 地上部は枯れるが、根が生きていれば春に再生する。寒冷地では屋内に退避。 |
| 繁殖方法 | 株分け | 春〜初夏に根茎を分けると簡単に増える。 |
| 注意点 | 成長が早い | 放置すると水面を覆い尽くすため、定期的な間引きが必要。 |

アサザは多年草で、浮遊性の葉を水面に広げながら成長します。春から夏にかけて黄色い花を咲かせる点も特徴で、水中に酸素を供給しつつ、メダカに日陰と隠れ家を提供します。また根から養分を吸収するため、水中の余分な栄養素を減らし、コケの発生を抑える役割も担います。

アサザは育つにつれて一部の葉が黄色くなったり枯れたりすることがあります。そのままにしておくと枯れて腐敗したり、アオミドロなどの藻がついて見た目が悪くなるので、枯れた場合はもちろん葉が黄色くなった段階で早めに取り除きましょう。
環境が合えば葉はどんどん出てくるので問題ないです。
アサザは水面に葉をどんどん浮かせるので、葉が増えることで日よけになり夏に水温が上がりすぎるのを防いでくれます。メダカはある程度高温にも耐えられますが、ミナミヌマエビなどのエビ類は高水温に弱く30℃を超えると弱ったり死ぬことがあるので注意しましょう。
浮き草ではアマゾンフロッグピットやオオサンショウモなどもありますが、これらと比べてアサザは葉が大きく水面を覆う面積も増えるので日よけには最適です。
アサザは上手く育てば黄色い花を咲かせることもあります。同じ浮き草で花を咲かせるのはホテイアオイくらいですし、花を咲かせる水生植物も限られます。花も咲かせてビオトープを華やかにしたい方にアサザはオススメです。
アサザは環境が合えば育ちやすいというメリットがありますが、言い換えればどんどん葉を増やして水面を占有しすぎる可能性もあります。
特に他にも水生植物を育てている場合は、場所の取り合いになったり見た目がごちゃつく、メダカなどの生体を観察しづらくなるなどのデメリットがあります。
そのためアサザは適宜トリミング・間引くなどをする必要があります。特に日がよく当たる夏はよく成長するので注意しましょう。
先述のようにアサザは黄色い花を咲かせることがあります。ただし、とりあえず育てておけば勝手に花が咲くというわけでもありません。
うちのビオトープで今年(2025年)に導入して育ててみましたが結局花は咲きませんでした。葉は順調に出ているので育ってはいますが、花を咲かせるとなるとさらに必要なこととしていかが考えられました。
ホテイアオイもそうですが、水生植物も種類によっては花を咲かせるのにはハードルが上がる場合もあります。基本的には日当たりか肥料の問題なことが多いので、そこから試してみましょう。
アサザは花を咲かせるには少しコツがいりますが、単に葉を育てる分にはそこまで難しくありません。夏の暑い時期であれば葉が水面を覆えばそれだけで日よけになり水温が上がりすぎるのも防げます。
水面に浮かぶ葉を楽しみたい、花を咲かせてビオトープの見た目をよくしたい。そんな方はメダカビオトープにアサザを導入してみましょう。

ほかの植物も気になる方は以下の記事でビオトープで使える水生植物を紹介しています。
ミナミヌマエビは飼育が簡単で環境が合えば繁殖も簡単にできます。ただし注意すべきポイントもあって特に生まれたばかりのミナミヌマエビの稚エビは非常に小さく、何の対策もしないと同じ水槽にいるメダカなどに食べられてしまうこともあ ... ]]>
ミナミヌマエビは飼育が簡単で環境が合えば繁殖も簡単にできます。ただし注意すべきポイントもあって特に生まれたばかりのミナミヌマエビの稚エビは非常に小さく、何の対策もしないと同じ水槽にいるメダカなどに食べられてしまうこともあります。
そのためミナミヌマエビを繁殖して増やすとなると稚エビが食べられないような対策も必要です。今回の記事では、ミナミヌマエビが安心して過ごせる「隠れ家」の作り方や隠れ家に使える商品、自然なレイアウトのコツを紹介します。メダカとの混泳にも役立つ内容なので、水槽づくりの参考にしてみてください。

ミナミヌマエビは体が小さく、特に脱皮直後や稚エビの時期は無防備。メダカのような穏やかな魚でも、動く小さなエビをつい追いかけてしまうことがあります。そのため、水草や流木の影に隠れられる場所があるだけで、安心感がぐっと変わります。
脱皮のあと、ミナミヌマエビは殻が柔らかく外敵に弱い状態です。この時に隠れ家がないと、他の魚に狙われるリスクが高まります。隠れ家は“シェルター”であり、同時に“休息スペース”でもあるんです。
安全な場所があると、ミナミヌマエビは活発に動き、苔取りや掃除の働きもより目立つようになります。ストレスが少ない環境は、繁殖の成功率にも良い影響を与えます。
隠れ家のない水槽では、ミナミヌマエビは常に緊張した状態で暮らします。結果として、
といった問題が起こりやすくなります。
また、見た目の単調なレイアウトは、水槽の景観的にも少し味気ないもの。「隠れ家づくり」は、安全だけでなく“見せる水槽づくり”の第一歩でもあります。
水草はエビにとって、最も自然で馴染みやすい隠れ家です。ウィローモスは特に人気で、細かい枝の間に稚エビが入り込める構造。アナカリスやマツモは背丈があるので、立体的に隠れる空間を作れます。


水草を入れることでエビの隠れ場所になり、加えて水質の浄化作用もあるので一石二鳥ですね。
購入時は『農薬処理なし(無農薬)』の水草を選びましょう。農薬が残っていると、エビが弱る原因になります。詳しくは以下の記事で解説しています。特に海外産のほとんどの水草は農薬がついてます。
流木や岩は、陰影を生み出して“洞窟のような空間”を作ります。底砂と組み合わせると、エビがその隙間を通り抜けたり、休んだりする様子が見られます。人工物よりも自然で、水槽全体の雰囲気も落ち着きます。
最近は、エビ専用のシェルターや土管型の隠れ家も多く出ています。100円ショップの素焼きポットや、竹炭チューブなども代用可能です。水草やモスを巻き付けると見た目も自然になります。
底砂をやや厚めに敷き、流木や石を組み合わせて微妙な段差を作るだけでも立派な隠れ家になります。ミナミヌマエビは底を歩くことが多いので、“床面の構造”は想像以上に大切です。
ミナミヌマエビとメダカは相性が良いですが、泳ぐ層が違います。メダカは中〜上層を泳ぎ、エビは底や水草の根元で過ごします。そのため、
この3点を意識するだけで、混泳がかなり安定します。
うちの水槽では、ウィローモス+流木+砂利の段差で隠れ家を作っています。設置後は、稚エビの生存率が明らかに上がり、昼間でも姿を見かけることが増えました。自然な陰影ができると、見た目にも癒しが増します。

エビの隠れ場所として真っ先に挙がるのが水草。アナカリスやカボンバなどの定番を筆頭にたくさんの種類があります。エビの隠れ場所としては水草の種類でそこまで優劣はないですが、葉がたくさん生い茂る種類だと隠れ場所も多く確保しやすいです。
またアナカリスなどのように底砂に植えるタイプ(沈水植物)だけでなく、浮き草も効果的です。
メダカ水槽ではオオサンショウモやアマゾンフロッグピット、ホテイアオイなどがありますが、浮き草の根も成長で生い茂ると良い感じの隠れ場所になります。


水槽に土管も入れておりインテリア兼隠れ場所として置いています。大きさも様々でエビなどが隠れる場所にぴったりです。うちではテグスでアヌビアスナナを活着させてます。

流木単体でも隠れ場所としては機能しますが、ウィローモスを活着させればより隠れ場所として機能するようになります。春から夏にかけてはウィローモスもよく伸びるので適宜トリミングをしましょう。
うちではミニサイズの流木ですが、水槽の大きさに応じて流木も大きさや形などお好みのものを選びましょう。
ミナミヌマエビにとって、隠れ家は命を守る場所であり、安心して暮らすための居場所。それを意識してレイアウトすると、水槽全体の雰囲気も柔らかくなります。
安全な空間を作れば、エビは自然と活動的に。「隠れる」と「見せる」のバランスを取りながら、自分だけの涼しげなアクアリウムを楽しんでください。
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秋になり水温が下がってきました。水温が下がることでメダカの活動も鈍ってきますが、そんな中で大きな変化の一つとして産卵・繁殖をしなくなるというのもあります。 特にメダカを飼育する上で産卵・繁殖を楽しみにする方も多いですが、 ... ]]>
秋になり水温が下がってきました。水温が下がることでメダカの活動も鈍ってきますが、そんな中で大きな変化の一つとして産卵・繁殖をしなくなるというのもあります。
特にメダカを飼育する上で産卵・繁殖を楽しみにする方も多いですが、水温の関係で秋から冬にかけては難しい部分もあります。
そんな中で実はメダカなど観賞魚の水槽に使えるヒーターがあります。ヒーターを使うと水温を一定に保てるので、冬でも春や夏のような水温をキープできるので、冬などの本来は水温が低い時期でもメダカの産卵・繁殖を促すことができます。
今回はそんな水槽用のヒーターの魅力を伝えるためにGEXの「メダカ元気 オートヒーター SH55」を使ってメダカ水槽用のヒーターの効果を検証しました。
| 温度 | 水温を23℃に保ってくれる |
| 安全機能 | 空焚き防止・温度過昇防止機能を搭載 |
| 消費電力 | 55W |
| 適応水量 | 18リットルまでの水槽用 |
| 音 | 無音 |

メダカ元気オートヒーターSH55は主にメダカ水槽向けのヒーターで、メダカ水槽の水温を23℃にキープしてくれます。水量18リットル以下の水槽に対応しており、使い方も水中に入れ、付属のキスゴムで固定、コンセントをさすだけと使い方もシンプルです。

置く場所によってはコンセントが届かない場合もあるので、置き場所の調整をしたり延長コードを準備しましょう。


うちでは縦にヒータを置いていますが、横にしておくことも可能です。この辺は水槽内のレイアウトに応じてお好みで。またコンセントにつないでもヒーターからの音は一切ないので、寝室においてもヒーターの音は気にならないです。
実は10年以上メダカ飼育をして、初めてヒーターを導入しました。
一番の理由は『冬でもメダカに産卵・繁殖をしてもらうため』です。メダカの産卵は水温によるところが大きく、水温が低くなると活動的でなくなり産卵もしなくなります。
うちの場合は、体感ですが水温が20℃を切ると産卵しなくなります。秋から冬にかけてはヒーターなしだと室内でも水温20℃を保つのは難しいので、水温を調整となるとヒーターは必須です。

逆に一番産卵が盛んなイメージなのは水温25℃前後ですね。
うちの水槽の場合、例年10月あたりから水温が下がりそれにともなってメダカの産卵も減ることが多かったです。
2025年の10月25日に導入、18時頃の段階では水温は20℃でした。

そこからヒーターを稼働させ、様子を見ました。その後約3時間後の21時には水温が23℃になっており、それ以降はずっと23℃をキープしていました。

翌日以降も数日間ヒーターを稼働させていますが、多少の変化はありつつ23℃~25℃をキープとメダカにとってはちょうどいい水温を保っていました。ヒーターの種類によってはもっと水温を上げることも可能ですが、特にミナミヌマエビなどのエビ類は高水温(28℃以上)に弱いので、エビを飼育している方は水温を上げすぎないように注意しましょう。
今回検証に使ったメダカ元気 オートヒーター SH55は水量18リットル以下向けのものなので、それより多い水量の水槽だと効果を発揮しにくいかもしれません。
ただし、ヒーターは水量に応じて種類が豊富なので、自分の水槽の水量に応じたヒーターを選べば問題ないです。商品には想定している水量が記載されているので、それを見て自分に合ったヒーターを選びましょう。

たとえばうちの水槽より大きい20リットル、30リットルクラスの水槽であれば、下記のようなうちのヒーターの上位種みたいなものもあります。
今回検証に使った「メダカ元気 オートヒーター SH55」は水温を23℃に保つようにできていますが、たとえば25℃や20℃など任意の水温に調整することはできません。また、販売されているもヒーターも特定の水温に固定されているものが多いです。
ただ、一部のヒーターでは水温調節が可能なものもあるので、水温を調整したい人はそのタイプのヒーターを買うのもオススメです。
ヒーターは基本的に水中に設置して使用することになります。たまに水槽の掃除や水替えなどをすることがありますが、その際ヒーターのコンセントは抜いておきましょう。
コンセントを抜かないまま(電源が入ったまま)水替えなどしてヒーターが空気中に出てしまっても、安全機能(温度センサー)が働き安全な温度にコントロールされますが、安全機能も故障した際は温度ヒューズが作動して通電そのものを遮断して再利用できなくなってしまいます。こうなると買い替えるしかなくなるので、ヒーターが作動したまま水から出さないように気を付けましょう。
今回紹介しているメダカ元気オートヒーターに限らず、水槽用のヒーターは室内の水槽の使用を前提にしています。そのため屋外でメダカ飼育をしていても、屋外でヒーターを使うのは難しいです。
屋外でヒーターの使用が難しいのは以下の通りです。
ヒーターは水温を維持してくれるとはいえど、水温が低すぎると効果を発揮できません。屋外は特に水温の変化が激しいですし、真冬ともなると水温が0℃を切り水面が凍ることもあります。
ちなみに今回紹介したメダカ元気オートヒーターSH55は周囲の温度が15℃以上を想定しているため、極端に気温・水温が下がる屋外での使用は適切ではありません。
特に冬でも水温を維持し、メダカの産卵・繁殖を促したい人にはオススメです。普通に飼育していると室内でも水温は下がるため、冬の産卵・繁殖は難しいです。
「メダカ元気 オートヒーター SH55」などメダカ水槽用のヒーターは水温を上げる・維持する効果があります。
特に冬などの水温が低い時期に活用することで、冬でもメダカの産卵を促せます。設置も簡単で、忙しい会社員でも日常的なメダカ飼育を安心して続けられます。
寒い冬でも、あなたのメダカが元気に泳ぎ続ける環境を作りたいなら、ぜひこの冬に水槽用のヒーターを導入しましょう。
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メダカや熱帯魚を飼育する際、水草を美しくレイアウトするには欠かせないのが「水草用のおもり」です。水草ってそのままそこに植えようとしても浮いてしまったり、植えづらいことが多いんですよね。そんなときにおもりがあると簡単に水草 ... ]]>
メダカや熱帯魚を飼育する際、水草を美しくレイアウトするには欠かせないのが「水草用のおもり」です。水草ってそのままそこに植えようとしても浮いてしまったり、植えづらいことが多いんですよね。そんなときにおもりがあると簡単に水草を植えてレイアウトを整えることができます。
本記事では、水草用のおもりの使用感の使用感や魅力、注意点を詳しく解説いたします。
メダカなどの観賞魚水槽において必須ともいえるのが水草。水草にも様々な種類がありますが、例えばホテイアオイなどのような浮草であればただ浮かべておくだけでいいです。
でも、アナカリスやカボンバなどの定番、多くの水草は水草の底に植える形になります。その際ただ地面に植え付けるだけだと地面から抜けて浮いてしまうことが多いです。そのようなときに水草用のおもりを使うことで、ちゃんと植えられますし何より水槽のレイアウトもきれいに整いやすいです。


「ソフトおもり」という名前の通り、手で簡単に曲げられる柔らかさ。水草を束ねて軽く巻くだけで、固定力も十分でした。ペンチなどの工具も不要です。また、ハサミで簡単に切れるので長さの調整も簡単です。
水草を巻き付ける際はスポンジ部分がクッションになるため、繊細な茎を傷つけにくい点も好印象。柔らかい茎の種類でも安心して使えます。ただし巻き付ける力が強すぎると水草を傷つけることがあるので、力加減には注意しましょう。
巻き方次第で目立ちにくく、砂やソイルに埋めればほとんど見えません。レイアウト性を損なわないのはポイント高めです。特に田砂のような砂、粒が細かい底砂だとおもりがないと水草が抜けやすいので、おもりが必須です。

おもりは水草に巻き付けるような形になりますが、その際にきつく締めすぎないように注意しましょう。きつくしすぎると、その部分が枯れてしまったり、枯れた上に腐敗して水を汚すことがあります。
水草に確実に巻き付けて、でもきつくはしすぎないように絶妙な加減が必要です。


金属の部分以外は数か月~1年以上使っていると劣化する場合もあります。そのため部分的にはがれたり変色する部分は出てきますが、金属の部分が無事であれば重りとしての役割は果たせます。
短時間でセットできて見た目もスッキリするため、メンテナンスの手間を減らしたい人にも向いています。
水草用の重りを使うことで手軽に水草を底砂に植えることができます。扱いやすさやコスパの良さから、初心者の定番グッズとしてもおすすめです。水草を植えて水槽のレイアウトを整えたい人はきれいに水草を植えるためにもおもりを使いましょう。
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ホタルの幼虫のエサとして知られるカワニナの飼育。淡水に生息する巻貝で、コケや残餌を食べるため、水槽の清潔さを自然に維持してくれます。見た目も落ち着いた印象で、元々日本にも生息していることからメダカ飼育やビオトープとの相性 ... ]]>
ホタルの幼虫のエサとして知られるカワニナの飼育。淡水に生息する巻貝で、コケや残餌を食べるため、水槽の清潔さを自然に維持してくれます。
見た目も落ち着いた印象で、元々日本にも生息していることからメダカ飼育やビオトープとの相性が抜群。今回はそんなカワニナをメダカ水槽で混泳させたときの飼育状況などを解説しました。
| 体長 | 約2〜4cm |
| 生息地 | 日本各地の清流・湧水地 |
| エサ | コケ、残餌、有機物 |
| 水温 | 15℃~25℃が理想(高温に弱い) |
| pH | 中性~弱アルカリ性 |
| 混泳可能な生体 | メダカ、ミナミヌマエビ、タニシ等 |

カワニナは日本各地の清流や湧水地に生息する淡水の巻貝で、体長は2〜4cmほど。落ち着いた黒褐色の殻を持ち、静かに底砂を這う姿が特徴です。カワニナの飼育に適した環境は、水温15〜25℃、中性〜弱アルカリ性の清潔な水。酸素が豊富で、緩やかな水流があると健康に育ちます。メダカやヌマエビなどの小型生体と共存しやすく、コケや有機物を食べることで水質を維持します。屋外ビオトープでも人気が高く、自然な景観づくりに欠かせない存在です。

カワニナは外見においてオスとメスで明確な違いがなく、見ただけで区別することは困難です。そのため繁殖を期待する場合は、ある程度まとまった数での飼育がオススメです。

たとえばタニシであれば触覚がまっすぐならメス、片方が曲がっていればオスという区別ができますが。

カワニナは室内だけでなく、屋外のビオトープでも飼育可能です。屋外の方がエサになるコケ・藻が発生しやすかったり、野生の環境に近いので、相性が良い部分もあります。
ただし秋から冬にかけては水温が下がる影響で活動が鈍くなったり、底砂の中にもぐってしまうこともあります。
カワニナの飼育で最も大きなメリットは、水槽やビオトープ内のコケ・残餌を食べてくれることです。ガラス面や底砂に付着した藻類をゆっくりと食べるため、見た目が清潔に保たれます。人工的な掃除道具を使わなくても、自然な形で水槽を維持できるのが魅力。メダカの餌の食べ残しも処理してくれるため、悪臭や水質悪化を防ぐ効果もあります。
カワニナは性格が温和で、他の生体を攻撃することがないため、メダカやミナミヌマエビとの混泳に最適です。メダカが泳ぐ中層域、カワニナが活動する底層域とで住み分けが自然にできるため、生態系バランスが崩れにくいのが特徴。さらに、カワニナが有機物を分解する(食べる)ことでバクテリアの働きが安定し、水質が良好に保たれます。結果として、メダカが元気に過ごせる環境づくりに大きく貢献します。
メダカ飼育に用いられる買いには他にもコケ取り効果が高いことで知られる石巻貝がいます。石巻貝は卵を産むこともありますが、淡水では孵化しないため水槽内に卵が残り続けます。気が付けばそこそこの数の卵がついていることもあり、気になるところです。

一方でカワニナは条件が整うと容易に繁殖し、短期間で数が増えすぎることがあります。石巻貝と異なり卵胎生(卵ではなく稚貝を産む)のため、卵をそこら中に産み付けて水槽の景観を悪くすることはありません。
ただし、環境が合えば繁殖力もある程度あるため、稚貝が増殖してにぎやかになるケースも。増えすぎると酸素量が減少したり、水質バランスが崩れる原因になるため、定期的な間引きが必要です。水槽内の景観が悪くなるほど増えることは稀ですが、観察しながら適切な数を保つことが、カワニナの飼育を長く楽しむコツです。

ちなみにうちの水槽では、カワニナを導入してから1か月で8匹の稚貝を確認しました。個人的な体感では、タニシよりは増えますね。
カワニナの飼育で注意すべきもう一つの点が、高温への弱さです。水温が30℃を超えると活性が低下し、最悪の場合は死亡することもあります。真夏の直射日光下では水温上昇が早いため、日陰を作る、浅い鉢を避けるなどの工夫が必要です。特に屋外ビオトープでは、ミズトクサやウォーターバコパなど背の高い水草やホテイアオイなどの浮き草を使って遮光すると効果的。夏場の管理をしっかり行えば、カワニナも安定して健康に過ごせます。
カワニナに限らず貝類全般に言えますが、水槽からの脱走には注意しましょう。油断していると水槽から飛び出していることもあります。

動きが遅いのでよほど長時間放置しなければ完全に飛び出すことはないですが、不安な方は水槽用のフタをしておきましょう。
カワニナは元々生息環境がメダカに近い部分もあるので、メダカと飼育することは問題ありません。高水温に弱い点や意外と繁殖力がある点に気をつければ、水槽内のコケを取るなどのメリットもあります。
メダカ飼育で貝類を入れたい方は、ぜひカワニナも導入してみましょう。

以下の記事でメダカと混泳できる貝類を紹介しています。
メダカを飼育している中で定期的に気になるのが水槽に発生するコケ。 クロスやスクレーパー等を使っても落とせますが、水槽内に手を入れるなどちょっとした手間ですよね。どうせならコケを食べてくれる生体がいればと思い、これまでいろ ... ]]>
メダカを飼育している中で定期的に気になるのが水槽に発生するコケ。
クロスやスクレーパー等を使っても落とせますが、水槽内に手を入れるなどちょっとした手間ですよね。どうせならコケを食べてくれる生体がいればと思い、これまでいろんな生体を試してきましたが、今回試したのが「サザエ石巻貝」。
トゲの生えた面白い見た目をしていますが、石巻貝と名がつくだけあって記事を書いてオススメはできるくらいのコケ取りの効果がありました。今回の記事ではサザエ石巻貝の飼育のポイントや注意点について解説しました。
サザエ石巻貝は、淡水水槽で大活躍するコケ取り生体です。主に東南アジア原産で、メダカや熱帯魚などの邪魔などもしないので安心して飼育できます。
特に「ガラス面のコケ掃除能力」がありコケ取り生体としても用いられるため、水槽の見た目をクリアに保ちたい人にぴったりです。

サザエ石巻貝(学名:Clithon retropictus)は、日本の河川や汽水域に生息する小型の淡水貝です。その特徴的な形状は、まさに小さなサザエのような螺旋状の殻を持っており、観賞価値も高い生体として人気を集めています。
| サイズ | 約1.5〜2.5cm |
| 寿命 | 1〜3年程度 |
| 水温 | 15〜28℃(最適温度:20〜25℃) |
| pH | 6.5〜8.0 |
| 飼育の難易度 | メダカと同じ環境でOK |
基本的な特徴や飼育の仕方は石巻貝と変わりありません。強いて違いを挙げるとすれば、サザエ石巻貝の方が若干小さめな印象です。

メダカ飼育のコケ取り要因として定番の「石巻貝」と似た見た目ですが大きな違いは、殻の形状と模様です。


石巻貝は丸いからでからの中心が欠けていますが、サザエ石巻貝は石巻貝と同じような貝殻に加えてトゲが特徴です。また、どちらも水槽に発生したコケを食べてくれますが、コケを取る能力は石巻貝の方が上のようです。
なお、トゲの数は個体によって異なり、うちにいる2体のサザエ石巻貝もトゲが6本の個体と1本の個体がいます。

緑色のスポット状コケや茶ゴケは、ブラシで擦ってもすぐ復活します。サザエ石巻貝を入れると、コケを削り取るようにして食べて、水槽をきれいにしてくれます。今回コケの発生した水槽にサザエ石巻貝を1匹ずつ入れてみましたが、メダカの稚魚用の小さい水槽(容量2,3リットル)では1匹だけでもコケがだいぶ取れました。


石巻貝よりコケ取り能力が劣るとはいえ、小さい水槽ならサザエ石巻貝1匹でも十分効果を発揮します。水槽の壁を貼っている時の様子は石巻貝にそっくりです。

ただ、別の幅35cm水槽(容量18リットルくらい)はサザエ石巻貝1匹ではコケを取りきれなかったので、大きい水槽では数を増やすかコケ取りの効果がよりある石巻貝やフネアマ貝を導入するのもオススメです。
メダカは小型魚で攻撃性が低く、サザエ石巻貝もメダカを襲うことはなくお互い特に干渉しません。混泳相性は良いです。。
僕がサザエ石巻貝を購入したホームセンターでは1匹120円程度でAmazonなどのネットでも高くても1匹200円はしないくらいとお手ごろな値段、水槽1本に数匹入れるだけで長期間コケ取り効果を発揮します。
繁殖は石巻貝と同じく汽水でないと繁殖できないため、通常の飼育環境下(淡水)では繁殖はできません。
またこちらも石巻貝と同じくひっくり返ると自力で起き上がるのが難しく、放置するとそのまま死んでしまうこともあります。そのためひっくり返れないように注意したり、もしひっくり返っているのを見かけたらすぐに起こしてあげましょう。
コケ取り生体で同じ貝類の石巻貝やフネアマ貝よりもコケ取りの効果は劣りますが、それでも小さい水槽であれば1匹でも効果は発揮します。上記の生体で相性が悪い種類もないので、他のコケ取り生体と一緒に飼育しても問題ないです。
容量数リットル程度の小型水槽なら1匹でも十分ですが、それ以上の大きめの水槽の場合は水槽の大きさによってサザエ石巻貝の数も増やしましょう。
また貝類全般は酸性に偏り過ぎると殻が溶けやすくなるなどの悪影響があります。酸性の偏った環境はメダカにも良くないので、メダカが元気な環境であれば基本的に問題ないですが、不安な方はpH等を測定できる試験紙もあるので、定期的にチェックしましょう。水につけて色の変化を見るだけなので使い方も簡単です。
メダカ水槽のコケに悩んでいるなら、サザエ石巻貝は頼れる味方です。ガラス面を中心に徹底掃除してくれるうえ、メダカとの相性も抜群。コストパフォーマンスも高く、管理の手間を大きく減らしてくれます。
「水槽を美しく保ちたい」「コケ掃除をもっと楽にしたい」と思っている人は、ぜひサザエ石巻貝を導入してみてください。

メダカと混泳できる他の生体は以下の記事でまとめて紹介しています。
メダカ飼育をしていると、水槽の水面に「油膜」が発生して驚くことがあります。見た目がギラギラして不衛生に見えるうえ、メダカへの影響も気になるところですよね。 この記事ではメダカ水槽に油膜ができる原因と、簡単にできる対策・予 ... ]]>
メダカ飼育をしていると、水槽の水面に「油膜」が発生して驚くことがあります。見た目がギラギラして不衛生に見えるうえ、メダカへの影響も気になるところですよね。

この記事ではメダカ水槽に油膜ができる原因と、簡単にできる対策・予防法をわかりやすく解説します。
油膜は、水槽の環境によってさまざまな要因で発生します。代表的な原因は以下の通りです。
水中の微生物やバクテリアが分解される過程で油膜のような膜が発生します。
水槽内には目に見えないバクテリアや微生物が多数存在し、水質の安定に大きな役割を果たしています。しかし、水槽が立ち上がった直後や水換えの影響などでバクテリアが死滅すると、その死骸が分解される過程で油膜状の物質が発生します。特に新規の水槽やフィルターを掃除した直後に出やすいため、バクテリアの定着が不安定な時期は油膜に悩まされやすくなります。
過剰なエサや食べ残しが分解されると、水面に薄い膜ができやすくなります。
メダカに多めにエサを与えてしまうと、食べ残しが水底に沈み分解される際に水質を悪化させます。この分解の副産物として油膜が水面に浮かび上がることがあります。特に初心者は「痩せさせたくない」という気持ちでついエサを多く与えがちですが、数分で食べきれる量に抑えるのが基本です。余分な有機物を増やさないことが、油膜防止の第一歩になります。
水中の酸素が不足すると、酸素を利用して有機物を分解する「好気性バクテリア」の働きが低下し、分解がうまく進みません。その結果、分解残渣が水面に膜状に残ってしまい油膜として目立ちます。また酸素不足はメダカの呼吸にも負担をかけ、体調不良やストレスの要因になります。水面を動かす工夫やエアレーションを導入して、酸素を十分に供給することが大切です。
水換えや掃除のときに人の手の油が混入することも原因のひとつです。
水換えや掃除の際に素手で水槽に触れると、皮脂やハンドクリームなどの油分が水中に混入し、水面に油膜として浮かぶことがあります。見落としがちな原因ですが、意外と多いケースです。掃除のときはできるだけ水槽専用の道具を使うか、手を石けんでよく洗ってから作業するとよいでしょう。小さな積み重ねで、油膜の発生をぐっと減らせます。

水換えの時はとにかく、それ以外でムダに水槽に手を入れないようにしよう。
「油膜=危険」というイメージがありますが、少量の油膜ならメダカに大きな害はありません。ただし、放置すると以下のリスクがあります。
そのため、見つけたら早めに対策を行うのがおすすめです。
油膜を簡単に除去する方法を紹介します。
最も手軽で即効性があるのがティッシュペーパーを使った方法です。水面にそっとティッシュを広げて置き、すぐに引き上げると油膜が繊維に吸着されます。ただし根本的な解決にはならないので、繰り返し油膜が出る場合は環境の見直しも合わせて行いましょう。
エアレーションはエアポンプで空気を送り込むことで水面を揺らし、油膜が張るのを防いでくれます。さらに水中の酸素量が増えることでバクテリアの働きも活発になり、水質改善にもつながります。見た目の泡の演出効果もあり、メダカが元気に泳ぐ環境を維持しやすくなります。油膜対策と同時に水槽全体の健康維持にも有効な方法です。
水草や浮き草は、光合成によって酸素を供給し、水質浄化にも役立ちます。マツモやアナカリスなどの沈水性水草は手に入りやすく、育てやすいので初心者にもおすすめです。浮き草のホテイ草は、根が余分な栄養分を吸収し、水質悪化の防止に効果的です。自然に油膜を抑えられるうえ、メダカの隠れ家にもなるので一石二鳥です。
ろ過フィルターの水流を水面に当てると、水が常に動いて油膜が溜まりにくくなります。特に上部フィルターや外掛けフィルターは水流が強めなので、設置位置を工夫するだけで油膜対策になります。また、ろ過機能が安定すれば水中の有機物も減り、油膜自体が出にくい環境を作れます。物理的な除去と水質安定、両方を兼ねられるのが魅力です。
一部の観賞魚は水面の油膜を食べてくれることがあり、ブラック・モーリーやプラティが該当します。ただし、この2種類はいずれも熱帯魚のためメダカと混泳される場合は冬はヒーターを使うなど水温を維持することが必要です。
エアレーションで酸素を供給したり、水の流れを作ることで油膜を除去できますが、寿工芸の「ユマクリア」のように油膜除去に特化したツールもあります。
油膜だけではなく水面に浮くゴミも一緒に除去するので、水面をきれいにしたい方はうってつけです。
発生してから対処するよりも、予防を意識すると水槽が安定します。うちの水槽の体感で特にエアレーションもしくはろ過装置の導入が油膜の予防や除去には一番効果はありそうです。水面を動かしたり、酸素を供給することがポイントになりそうです。
水槽の環境を整えれば、油膜は自然と発生しにくくなります。清潔で安定した環境を維持して、メダカの元気な姿を楽しみましょう。
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ゼオライトは天然の鉱石で、無数の微細な孔(多孔質構造)を持っています。この構造が「アンモニア吸着」に優れており、水槽内の水質改善材としてよく利用されます。特にメダカ飼育では、以下の理由で導入する人が多いです。 「メダカが ... ]]>
ゼオライトは天然の鉱石で、無数の微細な孔(多孔質構造)を持っています。この構造が「アンモニア吸着」に優れており、水槽内の水質改善材としてよく利用されます。特にメダカ飼育では、以下の理由で導入する人が多いです。
「メダカが元気に泳げる環境を保ちたい」という飼育者にとって、頼もしいサポート役になるのがゼオライトです。

メダカの排泄物やエサの食べ残しから発生するアンモニアは、水槽トラブルの大きな原因。ゼオライトはそのアンモニアを吸着し、水質悪化を防ぎます。
ゼオライトを入れることで、水質が安定しやすくなり、頻繁な水換えが不要になるケースがあります。忙しい人や初心者にとって大きなメリットです。
多孔質なゼオライトは有益なバクテリアが定着しやすく、生物濾過の効果を高めます。結果として、メダカが住みやすい環境を作れます。なお手っ取り早くバクテリアを入れたい場合はPSBもオススメです。
ゼオライトは底砂(底床)として敷き詰めるタイプや水槽のアクセサリーとして置くタイプ、ろ過装置の中に入れるもの、置くタイプまで様々です。
いずれも効果はさほど変わらないので、水槽のレイアウトに応じて使い分けましょう。
ゼオライトが吸着できるアンモニア量には限界があります。長期間使うと効果が薄れるため、定期的な交換が必要です。最大限の効果を持続するためには定期的な交換が必要です。交換の推奨の期間は物によりますが、1,2か月~6か月くらいが多いです。
水質を急激に変化させる可能性があるため、投入量は説明書に従いましょう。特に小型水槽では注意が必要です。基本的には説明通りに適量入れている分には問題ありません。
ゼオライトはそのまま水槽に入れるのではなく、入れる前に水洗いすることが推奨されています。洗うとわかりますが、水がかなり濁ります。

水槽にそのまま入れるとこのように水槽の水が濁るので、水槽に入れる前に濁りがなくなるまで水洗いしましょう。
ゼオライトに頼りすぎると「水換えをサボっても大丈夫」と思いがちですが、根本的なメンテナンスは必要です。ゼオライトに限らず活性炭やPSBなど水質改善を謳うものも入れればOKではなく、日ごろの水質管理の補助的な立ち位置です。
ゼオライトも入れたから何もしないでもいいではなく、ちゃんと日頃の観察や水換えなどを怠らないようにしましょう。
特に初心者の方は「フィルターに入れる」方法がシンプルでおすすめです。ゼオライトを買って、ゼオライトや活性炭などのろ過材を入れるためのフィルターネットを買えば即席でろ過装置を作れます。


| 素材 | 主な効果 | 向いている用途 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 活性炭 | 色素や臭いの除去に強い | 水の黄ばみ・臭い対策 | アンモニア吸着力は弱い |
| 麦飯石 | バクテリアの定着、水質安定、ミネラル供給 | 長期的な水質維持、魚や水草の健康サポート | 即効性は低く効果は緩やか |
| ゼオライト | アンモニア吸着+バクテリア定着 | アンモニア対策、水質の早期安定化 | 長期的な使用による吸着効果の低下に注意 |
用途に合わせて使い分けると、より安定した水槽環境を維持できます。
ゼオライトは、アンモニアの吸着、水質安定、バクテリアの定着など、多くのメリットがあります。定期的な交換やメンテナンスを忘れなければ、初心者から上級者まで幅広く活用できるアイテムです。
メダカの健康を守りたい方、水換えの手間を減らしたい方は、ぜひゼオライトを取り入れてみてください。
メダカ飼育を始めると、「水槽に流木を入れると良い」と耳にすることがあります。でも「なぜ必要なの?」「どんな流木を選べばいいの?」と疑問に思う方も多いはず。 この記事では、メダカ水槽における流木の役割やメリット、選び方、注 ... ]]>
メダカ飼育を始めると、「水槽に流木を入れると良い」と耳にすることがあります。でも「なぜ必要なの?」「どんな流木を選べばいいの?」と疑問に思う方も多いはず。
この記事では、メダカ水槽における流木の役割やメリット、選び方、注意点をまとめて解説します。初心者の方でもこの記事を読めば、自分の水槽に合った流木を安心して導入できます。
流木は実物の気をつかっているので見た目・質感がリアルです。
アクアリウム用の流木は天然素材をそのまま加工しており、人工物では再現できない質感と曲線が魅力です。表面の凹凸や木目が水槽内で光に映えることで、水景全体に立体感が生まれます。自然の川底を切り取ったような雰囲気を演出でき、観賞用としての楽しみも一段と広がります。
流木は同じものが二つとない一点物です。そのため、自分の水槽に合わせて「唯一無二のレイアウト」を楽しめるのが大きな特徴です。枝分かれの多いタイプは躍動感を出し、シンプルな形は落ち着いた印象を演出します。水槽ごとに表情が変わるため、飼育者のセンスがより発揮されるアイテムです。
また流木にウィローモスなど活着するタイプの水草をつけることも可能で、また違った雰囲気のレイアウトも楽しめます。


市販の流木は30〜60cm水槽を想定した小型サイズが多く、メダカやエビといった小型生体にちょうど良い大きさです。隠れ家や休憩場所として機能しつつ、水槽全体を圧迫しないため、限られたスペースでも設置しやすいのが魅力です。大掛かりな設備を揃えなくても、自然感を手軽にプラスできます。
逆に大型水槽を想定した大きめの流木もあるので、水槽の大きさに合わせて様々な流木が使えます。
流木は元々自然界にあるものなので水槽に入れても違和感はありません。特に屋外水槽・ビオトープに流木を入れるとより水槽が映えます。

流木を入れると一気に水槽の印象が変わります。水草や砂利と組み合わせれば、まるで自然の川辺をそのまま再現したようなレイアウトに。人工的な水槽にナチュラルな要素を加えることで、観賞性が大幅に向上し、毎日の眺めがより楽しみになります。インテリアとしての存在感も高まるのが魅力です。
流木はメダカにとって「安心できるシェルター」になります。特にメダカの稚魚や弱い個体、稚エビなどが身を隠せる場所になります。稚魚や稚エビは大人の他の生体に食べられてしまうリスクもありますからね。
流木の隙間や影は、メダカにとって安全な隠れ家となります。特に稚魚や弱い個体が安心して身を隠せるため、群れ全体のストレス軽減に効果的です。また、照明が強すぎる環境でも流木が陰をつくり、休憩場所として機能します。自然な環境を再現することで、メダカの健康維持にもつながります。
流木は元々自然にあったもののため、1つ1つ形が違います。形状などが合うか合わないかは水槽次第ですが、どれも形が違うからこそ水槽のレイアウトに個性が出ます。
流木は一つひとつ形や色合いが違うため、同じ種類の流木を使っても全く異なるレイアウトになります。組み合わせ方によって「自然派」「アート風」「和風」など多様な表現が可能です。自分だけのオリジナルな水景を作り出せる点は、他のアイテムにはない大きな魅力であり、飽きずに楽しめる要素になります。
流木を導入した直後、表面に白いフワフワとしたカビが出ることがあります。これは多くの場合、自然に消えるかエビや貝などの生体が食べてくれるため、過度に心配する必要はありません。ただし大量に発生する場合は、取り出してブラシでこすり落とすと安心です。
流木は種類や大きさによっては、すぐに沈まず浮いてしまうことがあります。水に長期間浸けておく、重石で固定する、煮沸するなどの工夫で解決可能ですが、設置直後に思い通りに配置できない点はデメリットといえます。ものによりますが、設置までに1,2日かかると見た方が良いかもしれません。
流木は天然素材なので、一つとして同じ形はありません。通販で購入した場合「イメージ写真と違う」と感じることもあります。自分で選びたいなら実店舗で購入、デザイン性より機能性を重視するならネット購入と使い分けるのがおすすめです。
流木をそのまま水槽に入れると水が茶色く濁ってしまうことがあります。そうならないためアク抜きなど以下の工程が必要です。
こうした下処理をすることで、浮力を抑えたり、過剰な色素の流出を防げます。
なお、流木によってはお店の方でアク抜きをしてあるものもあるのでそのような流木はそのまま水槽に入れても大丈夫です。また、アクを抜いてくれる活性炭や薬剤もあるのでオススメです。
流木がオススメな人
流木をオススメしない人
メダカ水槽に使う流木は、初期にカビや浮いてしまうなどのデメリットもありますが、適切な処理とメンテナンスで解消可能です。
水槽の見た目を良くしつつ、メダカの快適な暮らしをサポートしたい方には、ぜひ一度使ってみる価値のあるアイテムと言えるでしょう。