著者:長池涼太
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メダカや金魚などの観賞魚を飼育しているみなさんはろ過装置(ろ過フィルター)って使っていますか?
メダカ飼育歴10年の僕は実はここ5年くらいは使っていません。
ですが、問題なくメダカ飼育ができています。
今回の記事ではろ過装置のメリット・デメリットやろ過装置がない場合のメダカ飼育のポイントを解説しています。
ろ過装置のメリット
水質が保ちやすい
いくつかメリットがありますがこれに尽きると思います。
ろ過装置が水中のアンモニアや亜硝酸塩などといった有害物質、コケのもとを取り除いてくれるためろ過装置があることで、ある程度自動的に水質が保てます。
環境にもよりますが、適切に管理していればろ過装置がある状態で水が大きく汚れることはあまりないです。
水中に酸素の供給
メダカなど観賞魚が生きる上でも酸素は必須ですが、ろ過装置で水の流れを生み出すことで水中に酸素を供給することもできます。
酸素があることでメダカの体調を維持したり、水質維持に関わるバクテリアが活性化するメリットもあります。
PSBなど添加するバクテリアはたくさんありますが、酸素があることで活性化するものが多くエアレーションやろ過装置の使用は推奨されています。
水換えの頻度を減らせる
ろ過装置で水質が維持できることで、水換えを頻繫にやらなくても水質を維持しやすいです。
水の量にもよりますが、10~20ℓ以上の容量でろ過装置もあれば、体感ですが水換えは月に1度でも十分です。
ろ過装置のデメリット
メダカの稚魚、稚エビなど小さい生体を吸い込むことがある
ろ過装置は水を吸い込む部分があります。
その部分からメダカの稚魚やミナミヌマエビの稚エビなど小さい生体はろ過装置に吸い込まれてしまうこともあります。
吸い込まれたからといって死ぬとは限らず、特にエビ類はろ過装置内でも元気なことも多いですが、気が付いたら目に見えて数が減ることもあるため、ろ過装置の水を吸い込む部分はスポンジなど何かで覆うようにしておきましょう。
発生する水流が負担になることがある
ろ過装置は水の出入りがあるため、どうしても水流が発生します。
メダカだと大人になっていればあまり問題ないですが、特に稚魚やまだ成長しきってない状態だと水流に逆らうのに体力を使い負担になってしまいます。
特にメダカの稚魚はエアレーションなど水流の発生は避けることが推奨されているので、ろ過装置を使う場合はメダカの稚魚がいない水槽が望ましいです。
音がうるさい場合もある
ろ過装置を稼働すると、多少なりとも音が発生します。
音が気にならない人は24時間つけっぱなしでも問題ないですが、僕は個人的に音が気になると眠れないタイプなので、実はろ過装置があった頃も寝ている間はろ過装置をオフにしていました。
最近は音があまり出ないタイプのろ過装置も出ているので、そのようなものを買うといいですね。
お金がかかる
これはしょうがないですが、ろ過装置は装置本体に加えて交換式のフィルターがあり、特にフィルターは月に1度は交換しなければならないため意外とお金がかかります。
水槽や照明、水草などは一度買えば数年はもつものが多いですが、フィルターは定期的に交換する手間があるのでそこをネックに感じることも多少あります。
水槽内のスペースを取る
ろ過装置にはいろんな種類があります。
僕が使っていたものは「外掛け式」と呼ばれるタイプで、水槽に引っ掛けるタイプ。
種類によりますが、水を吸い込む部分は水槽内にあり、水槽の外から水槽へ水を入れる仕組みです。
僕が当時使っていたのは以下のフィルターです。
外掛け式の場合、少なからず水槽内のスペースを取るためスペースが気になる方は上部ろ過フィルターや外部ろ過フィルターなど別のタイプがオススメです。
ただ、どのタイプに関しても水質を維持できることは共通しているので、最終的には見た目やスペース重視で決めても問題ないです。
ただし上部ろ過フィルター、外部ろ過フィルターは中級者向けな印象。
大きな水槽だと効果を発揮しそうです。
ろ過装置なしでメダカ飼育をして5年
大きな問題なく飼育できている
かれこれ5年以上ろ過装置なしでメダカ飼育をしていますが、大きな問題はなく今に至っています。
わずかながらコケは発生しやすくなった気もしますが、その都度スクレイパーなどでコケを除去しているので、そこまで気にしてないです。
マメな掃除などは必須
先述したようにコケが発生しゃすくなったり、そこにごみが溜まりやすくなった感じはするのでろ過装置なしの場合はその分水槽内の掃除もマメにしなければいけません。
コケの予防やごみの除去の役割をろ過装置が担っていましたからね。
逆にいえば仕事などで家を空ける方が多い人はろ過装置はあったほうがいいかもしれません。
僕の場合は仕事も含めて家にいることが多いため、水槽の掃除はいつでもできます。
水質維持のツールも使おう
ろ過装置がない場合はそれだけ水質管理にも注意を払わなければいけません。
最近いろんなタイプの水質管理、意地のツールが出ているのでろ過装置なしでメダカ飼育する場合は積極的に活用しましょう。
ちなみに僕が活用しているのは以下のツールです。
加えて長めのスポイトでそこにあるゴミを取れれば大きく水質が悪化することは少なくなるはずです。
まとめ
- ろ過装置があることで水質の維持につながる
- 酸素の供給、水換え頻度や手間を減らすメリットもある
- 稚魚や稚エビがろ過装置に吸い込まれることがある
- 水流がメダカの負担になることがある
- 種類によっては音が気になる場合がある
- ろ過装置なしの場合は水質管理、意地のツールは必須
結論としてはろ過装置なしでもメダカ飼育は可能です。
ただしろ過装置がないぶん、水質管理や維持はよりしっかりやる必要があります。
僕はろ過装置なしでもメダカ飼育ができていますが、仕事で家を空ける方が多い人などはろ過装置はあったほうがいいです。
メリット、デメリットを把握して正しく活用していただければと思います。