スネールを食べる生体!アベニーパファーの飼育方法を解説

アベニーパファー

著者:長池涼太

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メダカなどを飼育していてスネール(害貝)の発生に悩んでいませんか?スネールって1回発生するとどんどん増えますし、あとから駆除するのもかなり大変だったりします。

今回紹介するのはそんなスネールを食べてくれるアベニーパファー。上手く飼育すればこちらから手を加えずともスネールをどんどん食べて、駆除してくれる有能な生体です。

アベニーパファーの概要

アベニーパファー飼育の基本

アベニーパファー
メダカより小さい
水温23℃~28℃
水質弱酸性~弱アルカリ性
エサ生餌(スネール、冷凍赤虫など)
繁殖淡水でも可能

数少ない淡水フグの一種であるため、メダカと同じく淡水で飼育可能です。

フグと言っても大きくならず、せいぜい2cm~3cmなのでメダカ水槽などに入れても特に違和感なくなじみますし、特別に大型の水槽はなくても大丈夫です。

りょうた
りょうた

ほかのフグなどは飼育できないため、汽水や海水を作らないと飼育できない。

気性が荒いのでメダカとの混泳は避けたほうが無難

アベニーパファーは気性が荒く他の生体を襲う(主に噛みつく)ことがあります。

水草などでメダカの隠れ場所を確保していたり広い水槽であればあまり問題はないですが、隠れ場所が確保できなければアベニーパファーのみ別の水槽で飼育したり、稚魚の隔離に使う隔離ケースにアベニーパファーを隔離するのも有効です。

アベニーパファーの食事の様子

アベニーパファーがスネールを食べる際は動画のようにスネールに近づき様子を伺い、タイミングを見てつっつくようにして食べます。

スネールを食べようとしているアベニーパファー
スネールを食べるときはスネールに近づき様子を伺います。

貝殻は食べず、身の部分だけ食べるようです。

りょうた
りょうた

貝殻はそのまま残るのであとで回収しておこう。

貝殻の中に残った身は食べずに放置されることもあるので、ある程度食べられて動かなくなったスネールは取り除きましょう。放置すると腐敗して水を汚します

アベニーパファーがスネールを食べない?

アベニーパファーを飼育してから最初の2週間くらいは全然スネールを食べてくれませんでした。

考えられる原因としては環境の変化

環境の変化に非常に弱い繊細な魚、アベニーパファー。ストレスがエサを食べない原因になることもしばしば。ストレスを減らす環境を整えることが非常に重要です。

アベニーパファーがエサを食べない<答えて!チャーム先生>

その間は別の水槽に発生したミズミミズを適宜入れており、ミズミミズには食いついていました。

導入から1週間くらいでやっとミズミミズは食べてくれました。

もしくはミズミミズやイトメなどの生きたエサや冷凍赤虫を試してもいいですね。

特に水槽に入れたばかりのアベニーパファーはスネールよりミズミミズや赤虫の方が確実に食いつきます。

ほかのスネールイーターとの比較

キラースネールと比較

アベニーパファー以外にもスネールを食べてくれる生体はいます。

いろんな生体がいますが、特に話題に挙がっていますが代表的なのは「キラースネール」。

実は今回アベニーパファーを導入する前にキラースネールも導入しました。

キラースネール
キラースネール

その後アベニーパファーも導入して比較しました。

生体名アベニーパファーキラースネール
大きさ1~2cm(最大で3cm)1~2cm
水温23℃~28℃23℃~26℃
寿命約3年約1年

基本的な飼い方はアベニーパファーもスネールキラーも同じで、メダカが飼える環境であれば大丈夫なことが多いです。

ただし、特にアベニーパファーは熱帯原産のため水温は高めに保つのがポイントですね。キラースネールは実際飼育した感じだと、水温15℃までは問題なかったです。

キラースネールのほうが丈夫

2023年11月にキラースネールとアベニーパファーそれぞれを2匹ずつ導入しました。記事執筆時点(2024年2月)でアベニーパファーは2匹とも死んでしまいましたが、キラースネールは1匹まだ生きています。

キラースネール
キラースネール

アベニーパファーが死んだ原因で考えられるのは以下の通り。

  • 冬でしかもヒーターなしだったのでアベニーパファーが耐えられる水温を下回ってしまった
  • 食べたスネールの残骸を放置しすぎて水質が悪化、耐えられなかった

室内でも冬は水温が下がりますがアベニーパファーの最適水温は20℃は超えてくるため、冬にアベニーパファーを飼育する場合はヒーターは必須です

また、先述の通りアベニーパファーは環境の変化に敏感で導入から数日はなかなかスネールを食べてくれないことから繊細な部類です。そのため、水質管理もメダカより気を遣う必要があります。

りょうた
りょうた

メダカはタフで多少の水質変化は問題ないです。

まとめ

  • アベニーパファーはスネール(主にサカマキガイ)を食べてくれる
  • スネールの身の部分をかじりつくように食べる
  • 貝殻は食べずそのまま残る
  • 身も全部食べるわけではないので、食べられたスネールは取り除く(水が汚れる)
  • 環境の変化に敏感なため導入からしばらくはスネールをあまり食べない
  • キラースネールも同じくスネールを食べるが、丈夫さはキラースネールの方が上

飼育する前は少し不安もありましたが、導入したらアベニーパファーがスネールを食べてくれることは実証できました。ただ、繊細な生体なので水温など飼育環境により気を配るのは必須ですね。

スネールは一度発生すると繁殖力が旺盛なのもあってすぐ増えますし、根絶するのも一苦労です。予防できれば一番いいですがスネールが発生していちいち駆除するのが面倒になった人はアベニーパファーにスネールを食べてもらって手間を省くのも良いですね。