著者:長池涼太
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今回の記事で紹介するのは『ウォータークローバー』という水草。
その名の通りクローバーにそっくりですが、そのうえ暑さに耐え越冬もできるので育てやすい水草です。
初心者でも扱いやすいので屋外の水槽(ビオトープ)には特にオススメの水草です。
ウォータークローバーの概要
その名の通り、道端などでよく見られる『クローバー』とかなり似ています。
品種やお店によっては、
- デンジソウ
- ウォータークロバームチカ
- ウォータークローバーヨーロピアン
などの表記がされている場合もあります。
通常のクローバーとは全くの別物で水中や水のあるところでないと生育できなかったり、葉がすべて『4つ葉』であることが特徴です。
室内でも育成できるようですが、屋外の水槽(ビオトープ)で使うのが一般的です。
育てるときは株元や根が水に浸かり、葉が水面から出るくらいが良いです。
葉も通常は4つ葉ですが、朝や夜は『就眠運動』という習性で葉を閉じていることが多いです。
ウォータークローバーの育て方
屋外で使う水草としては育てやすい部類に入り、
- 日当たりの良い場所(直射日光も問題ない)
- 根は水中にある
あたりを守れば問題なく育ちます。
水草用の肥料もありますが荒木田土の場合は荒木田土自体に養分がふくまれているため、あえて肥料を使う必要もないです。
逆に赤玉土は養分はないため、肥料を添加するか荒木田土を混ぜることをオススメします。
僕の水槽では赤玉土と荒木田土を混ぜたものを使っていますが、ウォータークローバーは問題なく育っています。
ウォータークローバーは乾燥には弱いため、特に根は常に水に浸かるように置きましょう。
逆に暑さに弱いとかはないため、直射日光のあたる場所で問題ないです。
ただし水温が上がりすぎるとメダカなどの生体に影響が出ることもあるので、水温はチェックしましょう。
場合によっては『よしず』などで日光を遮る工夫も必要ですね。
40℃近くでも生きている例はあるそうですが、水温が35℃を超えると危険なラインと思われます。
そんなウォータークローバーの弱点が『寒さ』。
冬は水面から上の部分は枯れてしまいます。
だいたい10~11月ごろから気温が下がることで水面より上の葉も徐々に枯れ始めます。
ただし、ウォーターマッシュルームやウォーターバコパなど他のビオトープ用の植物と比べるとわずかながら寒さには耐えられるような印象もあります。
ただ、水中にある根などはほぼ休眠のような状態になり、春になると新しい芽を出して育っていきます。
水中にウォータークローバーがあり水中まで完全に凍るようでなければ、葉が枯れても死んだわけでないので春まで気長に待ちましょう。
ウォータークローバーの増やし方
ウォータークローバーは地中に根をびっしりと生やしますが、それとともに『地下茎(ランナー)』も発生します。
ランナーの先端から新しい芽が出ることによって新たなウォータークローバーとして成長していきます。
地下茎を葉を2,3枚含む形でトリミングして別の鉢に植えても育てることもできます。
同じ増やし方はウォーターバコパやウォーターマッシュルームなどでも可能です。なおこれらの類の水草は環境が合えばとことん増えるので水槽の底砂に直接植えてしまうと水槽を埋め尽くす可能性もあります。そのため水槽に入れるときは僕のように鉢を別に用意してそれに植えることをオススメします。
ウォータークローバーは育てやすくオススメ
ウォータークローバーの特徴
- クローバーにそっくりで葉がすべて4つ葉
- 日当たりの良い場所で根が水に浸かるように育てればOK
ウォータークローバーの注意点
- 寒さに弱く、水面から上の葉などは枯れる。ただし春にはまた新しい芽を出して育つ
- 地下茎(ランナー)でどんどん増える。増えすぎないよう定期的にトリミングをしましょう
ウォータークローバーは基本的にビオトープ向けではありますが、日当たりや根を常時水につけるなどを守れば育てやすい植物です。
クローバーにそっくりな点では見た目的にもなじみやすいかもしれません。
外でメダカを育てたり水槽を置くときに使う水草としてぜひ入れておきたい水草ですね。