ホテイアオイに害虫発生!アブラムシに注意

ホテイアオイとアブラムシ

著者:長池涼太

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屋外でメダカビオトープを作る時におそらく高確率で入れる植物の一つがホテイアオイだと思います。先日そんなホテイアオイを見てたらアブラムシがついていました。

日ごろから植物を育てる人や園芸に興味のある人はよくご存じだと思いますが、アブラムシは植物の害虫としては定番中の定番。最悪植物が枯れることもあるので早めに対処したいところですよね。

今回はメダカ飼育、メダカビオトープをやってる人向けにアブラムシの生態や対策について解説しました。

ホテイアオイにアブラムシがついてた

ホテイアオイについたアブラムシ

こんな感じでホテイアオイの葉に黒っぽいアブラムシがついていました。アブラムシは植物につくことで観た目もよろしくないですが、植物に対して実害を与えることもあります

直接被害は、草花・樹木・野菜など多くの植物の新芽や葉裏などに寄生して、植物の汁液(師管液)を吸って加害すること。1匹ではたいしたことがなくても、群棲して加害するため、特に若い芽や葉が変形し、健全に生育しなくなってしまいます。

また、間接被害は、ウイルス病を媒介することです。ウイルス病は多年生の植物にとって深刻で、かかってしまうと治療することはできません

アブラムシを駆除したい! 手軽な撃退法、発生原因や予防策も
稲についたアブラムシ
こちらは稲についた緑色のアブラムシ。こちらの方が見たことある人が多いかもしれません。

アブラムシが養分を吸い取って枯れる場合もありますが、蚊などと同じようにウイルスを媒介することもあります。植物も人と同じようにウイルスが絡む病気を発症することがありますが、一度かかると治すのは難しい(専門知識がいる)ため、アブラムシが付いたらなるべく早く駆除したいところです。

アブラムシの駆除方法

メダカに影響が出るので殺虫剤等はNG

園芸用の殺虫剤
よくあるアオムシなどに効く殺虫剤。アブラムシにも効きますが…。

アブラムシの駆除用に殺虫剤などの薬剤もありますが、基本的に薬剤系はNGです。メダカなどの生体が死ぬ可能性もあるのでメダカビオトープ・水槽に対して薬剤を使うのは止めましょう。

ちなみに外のメダカビオトープの近くで花壇などを育てている場合、花壇で殺虫材や殺虫スプレーをまくと、風に乗って薬剤の成分がメダカビオトープの水に溶け込む可能性もあるため注意しましょう。風向きに配慮したり、花壇とメダカビオトープを離すなどの工夫が必要です。

水で洗い流らすのが無難

では殺虫剤などを使わずにどうやってアブラムシを駆除するかというと、実はアブラムシは水をかけると簡単に葉から落ちます。ホテイアオイもアブラムシごと水に沈めれば大半のアブラムシはホテイアオイから剥がれ落ちて水に浮きます。

水に浮いたアブラムシはメダカが食べてくれるので一石二鳥です。メダカは元々水面に落ちた小さい虫も食べるためアブラムシも実はメダカにとってはいいエサになります。

アブラムシの発生を予防するには

アブラムシの発生しやすい場所を把握

アブラムシを未然に防ぐのはちょっとコツがいりますが、発生しやすい場所の傾向がつかめれば最低限の発生で抑えられます。

「植物の株間が狭く風通しが悪い」といった場合にも、アブラムシが湧きやすいと言います。アブラムシの発生を防ぐには植物の風通しをよくし、まんべんなく日が当たるようにすることがポイントです。また、翅がある有翅型のアブラムシが発生すると、別の植物へと移動を繰り返すため、一気に発生してしまうことになります。

アブラムシが発生する原因とは?アブラムシの退治方法と予防方法

アブラムシは風通しの悪いところや日当たりの悪いところに発生する傾向があります。ホテイアオイの場合は葉が重なり合うような形から葉の裏側や葉と葉の間にアブラムシが発生することが多いです。

ホテイアオイとアブラムシ
こんな感じで葉の裏側にいることが多いです。

ただ上から見ているだけだと意外と見つけづらいので、たまに葉の裏側や葉の間などをチェックしましょう。

りょうた
りょうた

ホテイアオイに限らず、アブラムシは目立つところにはおらず見えづらいところにいることが多いです。また、アブラムシは水中では生育できないためホテイアオイだけでなくウォーターバコパなど水上に葉を出すようなタイプの植物についていることもあります。

アブラムシは黄色いところに集まりやすい

アブラムシは黄色に寄ってくる習性があるようです。
黄色いテープを吊り下げておいたり、市販の虫捕りシートを利用して植物の近くに設置しておくとそこにアブラムシが集まり、植物への被害を食い止めることができます。粘着面にアブラムシがくっつくので、そのまま捨てるだけ。殺虫剤を使いたくないという方におすすめです。

アブラムシ退治!有効な対策はあるのか

アブラムシが黄色によってくる習性を利用した粘着シートもあります。実は僕も大学生の時に農学部に所属していましたが、その時に使っていた植物に発生するアブラムシ予防・駆除でこの手の粘着シート(防虫シート)を使っていました。面白いようにアブラムシなどの害虫がくっついていたので効果はかなりありました。

害虫駆除用の粘着シート
大学農学部で使ってた温室でもこのようにアブラムシなどの害虫対策で防虫シートを使っていました。植物はゼラニウム。

まとめ

記事のまとめ
  • ホテイアオイなどの水生植物にはアブラムシがつくことがある
  • アブラムシは養分を吸い取ったり、ウイルスを媒介することもあり野放しにすると植物が枯れてしまう
  • アブラムシ駆除の薬剤もあるがメダカに悪影響なのでメダカビオトープでの使用はNG
  • ホテイアオイごと水に浸せばアブラムシが落とせる
  • 水面に落ちたアブラムシはメダカが食べてくれる
  • アブラムシは葉の裏など目立たない場所に発生しやすい
  • 黄色いところに集まる性質を利用して黄色の粘着シートを使うと駆除できる

ホテイアオイなど植物の害虫としてもアブラムシはもはや定番と言っていいレベルです。アブラムシが発生して即枯れることはないですが着実に養分は吸い取られるため早めの対策が必須です。

外のメダカビオトープでホテイアオイなどの浮き草、水生植物を育てる場合はアブラムシなどの害虫にも注意しましょう。

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