著者:長池涼太
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メダカ飼育のお供として水草を入れている方も多いと思いますが、室内と屋外で使える水草は異なってきます。
室内の飼育はアナカリスやマツモなど定番のものがわかりやすいですが、屋外飼育となるとやる人がそう多くはないため水草も「何を使おう?」ってなりますよね。
そんなメダカの屋外飼育に使える水草として定番の一つが、今回紹介するナガバオモダカです。
ナガバオモダカの概要
北アメリカ原産のオモダカ科の植物で、水草というよりは抽水植物に分類されている。
野生では、浅水や湿地、水辺に生息。
メダカの屋外飼育に使われる植物としては、スイレンと並んで定番の一つ。
丈夫で初心者でも育てやすい。
4月から9月に白い小さな花を咲かせます。
ナガバオモダカとメダカは相性が良い
メダカを屋外で飼育するときの水草としては、ナガバオモダカはスイレンと並んで定番です。
葉が良い具合にメダカの隠れる場所にもなり、メダカとの相性も良いです。
特に冬は寒いためメダカの活動が鈍りますが、ナガバオモダカの水中の葉の下が良い隠れ場所になります。
もちろん他の水草などと同じく、水質浄化の効果もあるのでメダカといっしょに入れておきたいところですね。
ナガバオモダカの季節ごとの様子
春~秋に花が咲く
ナガバオモダカは毎年4月~9月に花を咲かせます。
花自体は2,3日で散りますが、年を重ねてナガバオモダカが増えるとそれだけ多くの花を咲かせます。
メダカといっしょに入れる植物で花を咲かせる植物はそう多くはないので、貴重ですね。
冬は枯れるが春に新しい芽を出す
ナガバオモダカも冬の寒さには弱いです。
冬には水面から出ている葉はすべて枯れますが、冬の間は水中の葉のみでほとんど成長せずに冬を越し、春になり暖かくなると再び水面からも葉を出して、花を咲かせます。
そのためナガバオモダカを越冬させたい場合は、水中で育てる必要があります。
メダカも冬はほぼ冬眠状態ですが、ナガバオモダカの葉の下に隠れることが多いです。
ナガバオモダカに限らず外で使う水草(抽水植物)の多くは冬の間は水中部分のみが生育して、水面から上が枯れます。
ただし春にはまた新しい芽を出して成長します。
ナガバオモダカ向けの土や肥料
僕の水槽ではソイルを使っていますが、問題なく成長しています。
ソイルは粒の表面が多孔質なため水質浄化の効果のあるバクテリアが定着しやすいというメリットがあり、ソイル自体に養分がふくまれているため水草の成長に最適です。
ソイル以外だと赤玉土も良いです。
ソイルと違って赤玉土自体に養分はほとんどありませんが、ソイルと同じく多孔質なためバクテリアが定着しやすいです。(赤玉土のみでもナガバオモダカは育ちました)
現在のうちの水槽は赤玉土と荒木田土を混ぜたものを使っています。
荒木田土は田んぼの土に近く元々養分を含むため肥料代わりにもなります。
肥料はなくてもメダカなど生体の排泄物を養分にして十分に成長できます。
ナガバオモダカに使える肥料(油かすなど)もありますが、メダカなどへの影響が出てくる可能性があるので基本的に肥料は不要です。
ナガバオモダカの増やし方
ナガバオモダカは繁殖力が非常に旺盛で水質が合えば、放っておいても勝手に増えます。
うちでは2015年の春にナガバオモダカを1つ導入しました。
現在5年ほどたって、かなりの数に増えました。
水中、水上の細長い葉は、すべてナガバオモダカです。
元々1つだけだったのが、今やかなりの数に増えています。
ナガバオモダカは地下に地下茎(ランナー)をはりめぐらせて、地下茎の先端から新たなナガバオモダカが生えてきます。
むしろ「増えすぎ注意!」なくらいよく増えます
ナガバオモダカは外へ放流しないこと
ナガバオモダカは生態系被害防止外来種リストにも入っており、万が一外へ放流されてしまうと旺盛な繁殖力からそこに元々いた在来の植物などを駆逐してしまう可能性もあります。
メダカに使われる水草としてはホテイアオイ、アナカリスも生態系被害防止外来種リストに入っていま。
水草やメダカなどの生体は絶対に外に放流しないでください。
屋外飼育はまずナガバオモダカ
- メダカの屋外飼育(ビオトープ)では定番の一つ
- 4月~9月に花が咲く
- 冬は寒さでいったん枯れるが、春にまた新しい芽を出す
- 地下に地下茎を伸ばしてどんどん増える
- 底砂はソイルや赤玉土がオススメ
メダカの屋外飼育にいれる水草として、ナガバオモダカは定番です。
迷ったらナガバオモダカでも良いくらいです。
メダカを屋外で飼いたいけど、いっしょに入れる植物を考えている方はまずはナガバオモダカからチャレンジしてみましょう。