著者:長池涼太
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あなたの飼っているメダカはお元気ですか?
今回の記事のテーマは『メダカと照明』。何気なく使っている水槽の照明ですが、実は使い方によっては飼っているメダカにも影響が出るのです。照明を上手く使うことでメダカの成長や繁殖にも結び付きます。
照明を使うことによる効果
照明がなくても、エサや水質などの環境がしっかりしていればメダカの飼育は一応可能です。とはいえ、特に室内の場合水槽の照明がないと、部屋の明かりがついていても水槽内は意外と明るくないということもあります。
また、水草によっては強い光が必須な種類もあり照明がないと生育が難しいこともあります。
メダカの産卵を促進する
照明があることでメダカが活動的になりますが、それによって産卵を促すことにもつながります。野生のメダカは一般的に日照時間が長い春~秋にかけて産卵しますが、飼育している場合も同じです。
目安としては、1日13~14時間くらい照明をつけておくと産卵が増えてきます。水温も20℃以上をキープしてるとより良いですね。
メダカの産卵・繁殖には、暖かい環境(水温)と光が重要ですね
逆に冬はそこまで活動的ではなく産卵もほとんどしないので、照明をつけるのを1日7~8時間に短縮するなどメリハリをつけましょう。季節によって証明をつける時間を微調整するのがポイントですね。
水草の光合成を促進する
植物は光が当たることで光合成をしますが、水草も同じです。光合成をすることで、水草の成長にもつながるので枯れるのを防ぐことにもつながります。
また光合成をすることで、水中に酸素を供給することにも役立ちます。特にエビ類は酸欠に弱い傾向があるので、エビを飼育している場合は水草を入れたり、照明を完備しましょう。
メダカ水槽で照明を使うときの注意点
24時間つけっぱなしにはしない
メダカにしてみれば、照明がついている間が『昼』、照明がオフになっている間が『夜』の認識になります。照明が24時間つけっぱなしであれば、人間で言えば24時間寝ずに過ごすこと。
照明を24時間つけっぱなしはメダカにしてみればずっと活動しっぱなしで、かえってメダカの寿命を縮めることにもなってしまいます。少なくとも寝ている間だけでも照明は消しておきましょう。
人間もメダカも明るいところだと寝づらいですよね。
コケの発生に注意
照明を使うことで水草の成長を促すなどのメリットがありますが、同時に日光や照明の光はコケの発生も誘発します。特に日光の場合は、強い光なのでよりコケが発生しやすくなります。
室内の水槽でもあまり日光が当たりすぎると、あっという間にコケに覆いつくされてメダカなどの観察が難しくなることもあるので、室内の水槽はあまり日光が当たりすぎないように気をつけましょう。
デスクライトは良くない?
メダカや金魚向けに水槽用に照明はありますが、では机で勉強や読書などに使う「デスクライト」はどうなのか?
昼間と夜の区別にはなるのでないよりはマシかもしれませんが、デスクライトは水槽で使うことを想定していません。細かいところを言えば、メダカや水草の成長に適切な光の強さ(光の波長)もありますが、デスクライトはあくまで『明るく照らす』という役割なので、メダカや水草に考慮したつくりになっていません。
そのためちゃんと水槽用に照明を使う必要があります。照明が何もないよりはマシですが、水槽用の照明を使った方が良いですね。
実は2020年の後半くらいから元々使ってた照明の調子が悪いので、臨時でデスクライト使ってます。水槽用のライトよりもはるかに明るいですね。今のところ水草やメダカなどに影響はないみたいなので、もう少し様子を見ます。
日光のメダカへの影響
メダカを屋外で飼う場合は照明というよりは太陽光ですが、メダカは太陽光を浴びることで体内にビタミンAやDなどを作り出すことができます。これにより体が丈夫に育ちやすく、室内で飼育するよりメダカがしっかりと育ちます。
光(日光)が成長につながるのは、メダカも人間も同じですね。
ただし、特に夏は日光に当たりすぎると水温が上がりすぎてメダカが死ぬこともあるので要注意です。午前中だけなど半日直射日光が当たるくらいなら大丈夫です。
僕が使っている照明
使用中の照明の種類 | 用途 | 水槽のサイズ | 照明の色 | 値段 (Amazon) | 重量 | 所感 |
---|---|---|---|---|---|---|
水槽ライト アクアリウムライト スライド式 | メイン水槽 | 30~48㎝ | 4色 (白,緑,赤,青) | 1,999円 | 0.3㎏ | 水槽のふちに引っ掛けるだけなので設置が簡単 |
ジェックス クリアLED エコリオ アーム カラー | サブ水槽 | 40㎝以下 | 3色 (白,赤,青) | 2,234円 | 0.2kg | 幅広い水槽に使える |
水作 スマートLEDライト A220 (23~36cm水槽用) | 稚魚用の水槽 | 23~36㎝ | 1色(白) | 4,180円 | 不明 (他2つと差はない感じ) | 1色のみだからこそシンプル |
あくまで僕が使っている3つの水槽ですがこんな感じの違いです。特に初心者やそこまで照明にこだわりのない人は『対応している水槽のサイズ』がポイントです。
例えば60㎝の水槽に30㎝用の照明を使っても暗いですし、大きさが合わなくて水槽に取り付けられないことがあります。大前提として『水槽自体の大きさ』と『照明が対応する水槽の大きさ』が合っているかは必ず確認しましょう。
逆に言えば大きさが合っていれば、照明選びに神経質になることはなくあとは好みの問題になります。ちなみに電気代については今はLEDが主流なのとよほど大きな照明でなければ消費電力はそこまででもないです。うちでも電気代が明らかに上がったとかはないので、僕の水槽くらいのサイズならそこまで気にする必要はないと思います。
今回挙げた3つの照明も消費電力は最大のものでも12Wとのことでした。
照明の色や強弱を調整すると雰囲気が変わる
僕が使っている水槽の中で『 水槽ライト アクアリウムライト スライド式 』については光の強さや色なども調整できるので、調整しながら違いを検証してみました。
照明の色と強さを変えた
1枚目(左)は照明の色のうち『白』と『緑』を強め、赤と青は弱めにしました。白単体の照明も多いため一般的なイメージに近いと思います。
一方で2枚目(右)は逆に『赤』と『青』を強くして白と緑は弱めにしました。色が違うため雰囲気が違うのもわかると思います。
厳密には照明の色でも水草の育ち具合が変わってくるそうですが、よほどの水草ガチ勢でなければ気にしなくても大丈夫です。
基本的にはお好みで良いです。
照明を上手く使ってメダカを育てよう
- メダカと光は影響する
- 照明を使うことで、メダカの産卵や水草の光合成を促進する
- 照明は24時間つけっぱなしにはしない。昼夜のメリハリをつける
- 長時間の照明の使用はコケの発生を促してしまう場合もある
- デスクライトでもわるくないが、できれば水槽用の照明を使おう
このように照明もメダカの飼育に少なからず影響します。
最近はLED照明で電気代を抑えることができたり、赤や青など多彩な色の照明もあり種類も増えています。
メダカに良いのはもちろん、水槽の雰囲気もぐっと良くなりますので、メダカの飼育にはぜひ照明を使ってみましょう。
照明以外にも必要なメダカ飼育のグッズはいろいろとあります。