ずっと使える!日向土をメダカ水槽に入れてみた

日向土をメダカビオトープに導入

著者:長池涼太

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

先日YouTubeでメダカ飼育の動画を観て回っていたら『日向土』を底砂に使っているという動画を数個発見しました。なんとなく気になったので日向土を買って自分のメダカビオトープでも導入してみました。

日向土を使ってる人はまだ少ないようですが、実は意外と使い勝手が良かったりします。メダカ飼育の底砂を探している人はぜひ導入してみましょう。

日向土ってどんなもの?

日向土
日向土
かなり小粒。手触りはそこら辺の小石とあまり変わらない

日向土は軽石の一種で「土」と表記されていますが『石』です。

お店によっては「ボラ土」と表記されている場合もありますが、ボラ土は宮崎など一部地域の呼び名で呼び方が違うだけでボラ土も日向土も同じものです。一般的な軽石と比べると粒が小さく大きさが均一なのが特徴で、本来は園芸用品として売られており観葉植物の土代わりや鉢底石として用いられます。

メダカ飼育では赤玉土などと比べるとマイナーですが、底砂として用いられています。

日向土のメリット

粒が崩れず繰り返し・長期間使える

ウォーターバコパと赤玉土
赤玉土は形が崩れて泥っぽくなる。

メダカ飼育の底砂の一つに赤玉土がありますが、赤玉土の粒は柔らかく長期間使っているといずれ粒の形が崩れてしまいます。そのため見栄えが悪くなりこの点は赤玉土のデメリットです。

その点日向土は石のため粒の形が崩れることもなく長期にわたって、繰り返しの使用が可能です。

多孔質のためバクテリアが定着しやすい

目には見えませんが日向土の表面は無数の細かい穴が開いている「多孔質」という構造を持っています。多孔質であることで水質を改善、維持するバクテリアの定着する場所になります。

水槽の水質改善ではろ過装置も用いられますが、ろ過装置の中に用いられるろ過材も多孔質のものがほとんどです。日向土を水槽内に入れるだけで水質の改善、維持にもつながります。

日向土のデメリット

水に浮きやすい

日向土は軽石の一種で非常に軽いため、水に浮きやすいです

水に浮きやすい日向土
日向土を水にそのまま入れるとけっこう浮いてしまいます。

買ってすぐ水槽に導入しようとすると上の画像のように半分くらいは浮いてしまいます。そのため日向土を導入する場合は

  • 水に1日くらいつけておく。そうするとだいたいは沈む
  • それでも浮くものはあるので、浮くものは除外する

といった必要があります。通気性などのメリットの一方で導入時は少し面倒です。

養分が含まれていない(保肥力がない)

荒木田土
肥料の含まれる底砂といえば荒木田土があります。

日向土にはソイルは土と違って養分が含まれていません。そのためスイレンなどのように肥料の添加が必須の植物を育てる場合は日向土は向いていません。

ただしウォータークロバーやウォーターバコパなどメダカビオトープで定番級によく使われる植物の大半はそこまで肥料を必要としなかったり、メダカなど生体の糞が肥料代わりになるので基本的にそこまで神経質になる必要もありません。

りょうた
りょうた

肥料はなくても問題ないですが植物の育成にこだわりたい人は肥料があればよく育ちます。ちなみに養分が含まれる底砂だと荒木田土があります。

メダカ水槽に日向土を導入してみた

特に違和感はない

日向土

うちの水槽では外のメダカビオトープ内で日向土を導入しました。底砂というよりは鉢に入れて植物を育てる形で

に日向土を使っています。本記事の公開時点で日向土導入から半年ほど経過していますが、いずれも問題なく育っています。

水に浮きやすいので導入時は少し面倒だった

日向土

先述の通り日向土は水に浮きやすくそのまま水槽に入れようとしたら日向土の粒の半分くらいが浮いてしまいました。そのため別の容器で数時間水につけて日向土が水に沈んでたのを確認してから改めてメダカビオトープに導入しました。

一度沈めば浮き上がることはないため、とにかく導入時だけが少し面倒です。

日向土は観葉植物にも使える

日向土は排水性の高さから多肉植物、観葉植物などの土代わりにも用いられます。

アロマティカス

うちでは数か月アロマティカスに使っていますが、特に問題なく育っています。

また日向土は乾いている時と水を与えたときで色が明らかに違うので、土と比べると水やりのタイミングが分かりやすいのも大きなメリットです。

アロマティカスと日向土
水を与えた直後のアロマティカス

通常の土と違い日向土自体には養分が含まれていないですが、アロマティカスなどの多肉植物は肥料などがそこまでなくても水だけで育つため日向土だけでも問題なく育てることができます。

まとめ

記事のまとめ
  • 日向土は赤玉土と違って粒の形が崩れることがなく長期の使用が可能
  • 多孔質のためバクテリアが定着しやすい
  • 軽いため水に浮きやすい
  • 日向土自体には養分が含まれていない
  • 水に浮きやすいためメダカビオトープなどへの導入時のみ少し面倒
  • メダカ飼育だけでなく観葉植物・多肉植物の土代わりにも使える

日向土はメダカ飼育をしている人の中でも赤玉土やソイルなどと比べるとまだそんなに馴染みがないようです。ただ、実際使ってみると粒が崩れず長期間使えたり多孔質でバクテリアが定着しやすい点ではメダカ飼育においては大きなメリットになります。

メダカ飼育の底砂を探している方は日向土の導入も検討してみましょう。

りょうた
りょうた

メダカ飼育に使える底砂(底床)は以下の記事でまとめています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA