著者:長池涼太
この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
もう少しで冬になりますね。メダカもそうですが、
- 水草って冬は大丈夫なのだろうか?
- 水草って越冬できるの?
- 寒さに強い水草ってある?
という疑問を持つ方はけっこう多いようです。今回の記事では屋内と屋外に分けて水草の越冬や注意点などをまとめました。
この記事を読んで冬に備えよう!
冬の室内。特に気を遣う必要はない
室内の水槽の場合は冬だからと言って特別に何かする必要はありません。よほど冷え込む室内でなければ、特に問題ないです。室内だとアナカリスやマツモあたりが特に定番ですが、これらの水草も氷点下にならなければ大きな影響が出ることは少ないため、室内であればそこまで神経質になる必要もないです。
とはいえ、水温が高い方が水草はよく成長します。水草の成長にこだわりたい方は、水温を一定に保つために『ヒーター』を導入するのもアリです。水槽用のヒーターもあるので、ヒーターを使うことで水温を20℃以上に保つことができ水草の成長につなげたりメダカを飼育している場合はメダカを年中繁殖させることも可能になります。
水温が10℃より低くならなければメダカの活動もそこまで鈍りませんが、産卵はほとんどしなくなります。年中メダカを繁殖させたい方も冬はヒーターを使うのも手です。
ヒーターを使う場合は、ヒーターの強さと水槽の大きさが合ってるか要確認。
冬の屋外(ビオトープ)の場合。水草が枯れる場合もある
例えば僕が住んでいる茨城県水戸市は、冬の一番寒い時期はだいたい氷点下5℃~10℃くらいまで下がります。この寒さだと雪も降ったり霜も発生したりしますし、場合によっては水面が凍ることもあります。
とはいえ、水面が凍るくらいなら水中の水草やメダカが必ずしも死ぬわけではないのでご安心ください。
ただし、北海道などすごく寒いところは水中も含めて完全に凍るかもしれません。
そうなるとメダカの生育は厳しいかもしれません。
ビオトープに使う水草(抽水植物)だと根は水中や水底にあり、茎や葉を水面から出す種類も多いですが、このタイプは冬には水面から上にある茎や葉は枯れます。
逆に水面より下の葉や茎、根はそのまま残り水中で生育します。特にホテイアオイやアマゾンフロッグピットなどの『浮き草』と呼ばれるものは寒さに非常に弱いものが多く、冬には枯れてしまうこともあります。余裕があれば、冬の間だけ室内に取り込むことで枯れるのを防ぐこともできます。
寒さもそうですが、だんだん日照時間が減っていくのも要因と思われます。浮き草は成長するために特に『日光』が重要なので。
冬の寒さで水面から上は枯れますが、逆に水中は枯れずの残るものが多いです。例えば『ナガバオモダカ』も冬になると水面から上の茎や葉は枯れてしまいますが、水中の葉などはそのまま生育しています。それで越冬し、春になり暖かくなってくると再び水面から茎を出し花を咲かせて成長していきます。
このほかウォータークローバーなど抽水植物のくくりに入るものは、ほとんどが
- 冬は水面から上が枯れる
- 水中の茎や葉はそのまま生育
- 春になると再び水面から茎や葉を出し成長
という流れなので、冬は見た目が少し寂しくなりますが春になるまで辛抱強く待ちましょう。
年中緑を楽しみたい方は家でも使えるビニール温室を使うと年中同じ状態をキープできます。
屋外では水草は少し枯れるが全般的に越冬は可能
- 室内は極端に水温が下がることが少ないため特に気を遣う必要はない
- それでも多少水草の成長は鈍るので、成長させたい方はヒーターを使うのもアリ
- 屋外(ビオトープ)の場合、水面から上にある茎や葉は枯れて、水中部分のみが残る
- 水中の茎や葉などはそのまま冬も生育し、春になると再び水面から茎や葉を出して成長する
室内であればそこまで気を遣う必要はありません。屋外にしても水面より上の部分はほとんど枯れますが、水中は成長は鈍りつつそのまま生育することが多いです。
ただしホテイアオイなどの浮き草にあたるものは寒さに弱く屋外では枯れてしまうので、枯らしたくなければ冬の間だけ室内に入れるのをオススメします。特に屋外だと冬は水が凍るなど驚くポイントもありますが、慌てず対処しましょう。