著者:長池涼太
この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
ヤマトヌマエビはメダカと相性が良くメダカと混泳できる生体としてもよく紹介されています。さらにコケを取る、食べる効果もあるためコケ取り生体としてもよく飼われています。
ただそんなヤマトヌマエビもメダカやミナミヌマエビなどと混泳させる場合にはちょっとした注意点もあります。
ヤマトヌマエビはメダカを「普通は」食べないが弱ったメダカは食べる
メダカが元気であればヤマトヌマエビに食べられることはほとんどありません。元気なメダカならヤマトヌマエビも追いつけませんからね。
ヤマトヌマエビはメダカとの混泳でも相性がいい部類で、メダカが食べ残したエサや水槽内に発生したコケを食べてくれるなどの役割を果たしてくれます。ミナミヌマエビもエサの残りやコケは食べてくれますが、体の大きさを考えるとヤマトヌマエビの方が効果は大きいです。
エビや貝類など他の生態でも元気であればヤマトヌマエビが積極的に捕食することはほとんどありません。
ヤマトヌマエビが食べる可能性がある生体
メダカ
元気なメダカであればヤマトヌマエビに食べられることはほとんどないですが、あるとすればメダカが弱っているとき。
弱ったメダカは上記の動画のように少し変な泳ぎ方をしたり、背骨が折れ曲がる、ヒレが弱々しくなるなどの特徴があります。この状態は回復が困難なため多くの場合は数日~半月くらいで死んでしまいます。
そして死んだメダカや弱ったメダカをヤマトヌマエビが捕まえて食べることはあります。
メダカの死体を水槽に放置すると腐敗して水質が悪化しやすくなるという意見もありますが、ある程度大きい水槽なら微々たるものなのでそれ以上にエビなどのエサになるというメリットもあります。
逆に金魚鉢など小さめの水槽だと水質の悪化も早まるので死体は回収したほうが良いですね。
メダカの死体はエビなどの食いつきがよければ1日くらいで骨を残すのみとなります。
ミナミヌマエビ
同じエビ類のミナミヌマエビもヤマトヌマエビに食べられることがあります。メダカと同じく元気であれば食べられることはないですが、元気が無かったり死んだときにヤマトヌマエビに食べられることはあります。
上記の動画も弱って死にかけていた状態のミナミヌマエビがヤマトヌマエビに捕まり連れ去られ数分後には動画のように食べられていました。
ちなみにうちの水槽では未確認ですが、他のメダカ系のブログなどよるとヤマトヌマエビがミナミヌマエビの稚エビを食べてしまうこともあるそうです。ミナミヌマエビを飼っていて抱卵、孵化をするのにミナミヌマエビの数が増えない場合は食べられていることを疑ってもいいかもしれません。
その際、水草や流木を入れると稚エビの隠れ場所にもなるので、確実にミナミヌマエビを増やしたい方は水草や流木で隠れ場所を確保しておきましょう。
ヒメタニシ(特に稚貝)
意外ですがタニシも注意した方がいいです。特に生まれたばかりの稚貝。
ヒメタニシの稚貝は生まれた直後は2,3㎜くらいと非常に小さく、慣れないとぱっと見では底砂に紛れて見つけづらいくらいです。
このようにひっくり返っているタニシの稚貝をヤマトヌマエビが持っていて食べてしまうこともあります。そして後で中身が食べられて貝だけになったタニシの稚貝が見つかります。
タニシを繁殖させたい方は稚貝の動きなどにも注意を払ったり、タニシの稚貝とヤマトヌマエビは別々にするなどの対策が必要です。
メダカやミナミヌマエビはタニシの稚貝に対して特に害はないようです。
ヤマトヌマエビに他の生態が食べられないための対策
水草や流木で隠れ場所を作る
水草は種類はそこまでこだわらなくても多くの水草が隠れ場所として有効ですが、特にアナカリスやマツモは育てやすい点でもオススメです。
以下の記事でオススメの水草を紹介しています。
さらに隠れ場所という点で流木も有効です。流木は隠れ場所もそうですが、水槽内のデザイン・見た目にこだわりたい人にもオススメです。
流木はそのまま置くのも良いですが、ウィローモスを巻き付けて活着させると見た目もいい感じになります。
ヤマトヌマエビにエビ用のエサを与える
ヤマトヌマエビが他の生態を捕食するのを防ぐ手段としてエビ用のエサを与えるのも有効です。ヤマトヌマエビはエサを与えなくてもメダカのエサの食べ残しや水槽内に発生したコケを食べるため、エサを与えなくても生きることはできます。
ただ、他の生体の捕食を防ぐ意味ではエビ用のエサも与えることで気を引くこともできます。
まとめ
- 弱ったメダカやミナミヌマエビなどをヤマトヌマエビが捕食することはある
- ヤマトヌマエビが食べる生体としてメダカ、ミナミヌマエビ、ヒメタニシの稚貝を確認済み
- 水草や流木で隠れ場所を作ることで生体がヤマトヌマエビに襲われたり、食べられたりするのを防ぐことができる
- エビ用のエサを与えることも有効
ヤマトヌマエビはミナミヌマエビと比べると肉食性が少し強いため弱っている生体を襲って食べることは稀ですがあります。
元気な生体であれば襲われることはほとんどないですが、確実にヤマトヌマエビの捕食を防ぎたい方は水草や流木などによる隠れ場所の確保など何らかの対策をしておきましょう。