著者:長池涼太
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屋外は室内に比べると季節や気温の変動をまともに受けます。
そのためメダカもそうですが、水草の扱いも室内と分けて考えなければなりません。そこで今回は実際に育てた感じも踏まえて屋外向きの水草についてまとめています。
水草のメリット
室内、屋外ともにですが水草を水槽内に入れることで次のメリットがあります。
- 水を浄化してくれる(硝酸塩などの有害な物質を無害な物質に変えてくれる)
- メダカなどの隠れ場所になる
- 光合成により酸素を供給する
- メダカの産卵する場所になる
これらを満たしてくれるので、メダカなどの魚を飼育するときは水草を入れることをオススメします。
最近はプラスチックなどでできた造花の水草もありますが、産卵場所になる以外のメリットが望めないので、できるだけ本物の水草をオススメします。
メダカの屋外飼育にオススメの水草
アナカリスなどのように室内に導入している水草でも育ちますが、極端に暑かったり寒かったりするとあっという間に枯れてしまいます。その点ではより屋外に特化した水草をオススメします。
ある程度水草について熟知してくると二酸化炭素を水中に添加することもありますが、屋外の水草は二酸化炭素の添加をしなくても問題なく育ちます。やるとすれば室内の一部の水草くらいです。
ナガバオモダカ
メダカの屋外飼育においては、水草でナガバオモダカは一番の定番。
迷ったらこれでも良いですね。
一本植えれば、あとは地下茎(ランナー)を伸ばしてそこからどんどん増えていくので、むしろ増えすぎるくらい。そのため、順調に育っていれば勝手に増えていきます。
水槽を覆いつくすくらいに増えることもあるので、トリミングをして数を調整しましょう。
また、夏ごろには白い花を咲かせます。
花が咲くくらいであれば、ナガバオモダカにとっても良い環境といえますね。
冬は見た目は枯れた状態になりますが、いわゆる「休眠」している状態です。春になり暖かくなれば、また新しい芽が出て成長するので心配ありません。
スイレン(睡蓮)
スイレンもナガバオモダカと並んで屋外の水槽にはよく導入されている水草です。
葉が水面に浮くように生えるのが特徴。
メダカの屋外飼育ではナガバオモダカと並んで定番です。冬にいったん枯れますが、春にまた新しい芽を出して成長します。
ナガバオモダカと同じく花を咲かせますが、こちらは種類によっていろんな色の花が咲きます。
ただし、花を咲かせるとなると適切な肥料を添加するなどが必要です。
メダカのフンなども肥料代わりにはなりますが、それだけだとほとんど花は咲かないです。
増え方もナガバオモダカと同じで、地下茎でどんどん増えていきます。
ホテイアオイ(布袋葵、ホテイアオイ、ウォーターヒヤシンス)
ホテイアオイについては室内の水槽に用いられることもありますが、強い光が必要なため屋外のほうが育ちやすいです。
ホテイアオイは他の水草と違い、水面に浮いています。水中に根があり、いい感じに細かくなっているのでメダカの産卵場所に最適です。卵を回収するときも根が真っ黒なので、卵があれば分かりやすいです。
ちなみにホテイアオイは、まれに花を咲かせることがありそのときは薄い紫の花を咲かせます。
ミニホテイアオイ
大きさを除いてはホテイアオイとほとんど同じです。
ホテイアオイの場合、増えるとあっという間に水面を覆いつくすこともありますが、コンパクトなミニホテイアオイならその心配もありません。しかも根がメダカの産卵スペースになったり、水質浄化の効果が高いなどのメリットはホテイアオイと同様です。
水槽のスペースが広くない場合にオススメです。
アマゾンフロッグピット
ホテイアオイと同じく、水面に浮く浮草です。葉は10円玉と同じくらいの大きさで他の水草、浮草と比べるとコンパクト。
また、アマゾンフロッグピットの根は根自体が細かく、さらに細かい毛も生えているためメダカの産卵場所にも適しています。
ホテイアオイなどもふくめ浮草は水質浄化の効果が高いものが多いです。
水質を気にされる方はぜひ導入してみましょう。
ガガブタ
ホテイアオイやアマゾンフロッグピットと同じく浮き草。通常のホテイアオイと変わらない大きさなので、一つの水槽に一つ入れれば十分です。浮かべているだけで葉が増えたり、花を咲かせたりします。
日光を好むので日当たりの良い場所に浮かべましょう。
ウォーターバコパ
水中で生育しますが、葉を水面から出す場合もあります。
夏から秋にかけては青紫色の花を咲かせることもあります。
底砂も赤玉土でも生育できるので養分はそこまで気にしなくても大丈夫。冬も関東地方(平野部)くらいの寒さであれば、水中で枯れずに問題なく冬越しできます。
ウォーターマッシュルーム(ウォーターコイン)
葉が丸くマッシュルームやコインに似てる所から名付けられています。
丈夫で育てやすく、春から秋にかけて白い花も咲かせます。
環境が合えば地下茎でどんどん増えるので、タイミングを見てトリミングも必要ですね。
ウォータークローバー(デンジソウ、田字草)
クローバーという名の通り、見た目がクローバーにそっくりです。
(分類上は全くの別物)
育て方についても特別に肥料が必要などはなく、育てやすいです。
ちなみに葉は全て4つ葉ということで、常に4つ葉のクローバーを見ているような気分にもなれます。
ウォーターマッシュルームなどと同じく地下茎を使ってよく増えるので、増えすぎたり茂ってきたと感じたらトリミングしましょう。
屋外の水草は冬は枯れる
屋外でオススメの水草を紹介しましたが、気をつけなければいけないのが大半の水草は「耐寒性」がないということです。今回紹介している屋外向けの水草も例外ではなく、冬にはいったん枯れたような状態になります。
ナガバオモダカについては写真のように、水中に葉を残した状態になります。春になると芽が伸びてきてまた花が咲きます。
とは言え、あくまで休眠の状態に入っているだけなので春になればまた新しい芽をだして、成長していきます。ちなみに枯れるのは基本的に水面より上の部分のみがほとんどで、水中はそのまま生育していることもあります。
メダカの屋外水槽も水草があると便利
水草もいろいろと種類がありますが、メダカと相性の悪い水草もほとんどないので最終的には好みで選んでも大丈夫です。どの水草にしても、水を浄化したり、酸素を供給したり、メダカの隠れ場所になるなど…メリットはちゃんとあります。
お好きな水草を買って、メダカを心地よくさせてげましょう。