著者:りょうた
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メダカのビオトープや水槽に彩りと自然なバランスをもたらす浮草、それがアサザです。メダカビオトープにアサザを導入することで見た目の美しさだけでなく、環境面にも多くのメリットがあります。この記事では、アサザの特徴や育成における注意点などを解説しました。
アサザの概要
アサザの育て方の基本
| 項目 | 推奨・基準値 | 補足説明 |
|---|---|---|
| 水温 | 15〜28℃ | 30℃を超えると生育が弱まり、冬は10℃以下で休眠状態に入る。 |
| 水質(pH) | 6.5〜7.5(中性〜弱アルカリ性) | メダカに適した水質とほぼ同じで、共存しやすい。極端な酸性水では枯れやすい。 |
| 光量 | 強め(直射日光推奨) | 日照不足だと花が咲かず、葉も小さくなる。屋外飼育が理想。 |
| 設置場所 | 屋外の睡蓮鉢・ビオトープ | 室内でも育つが、光量確保が課題。屋外の自然光下が最も生育良好。 |
| 植え方 | 浮かせる/浅く植える | 浮かべてもよいが、根を底砂に軽く固定すると安定して育つ。 |
| 水深 | 10〜30cm程度 | 浅めの環境で葉を水面に広げる。深すぎると成長が遅くなる。 |
| 肥料 | 緩効性肥料を控えめに | 養分過多だとコケが発生。メダカの排泄物でも栄養になる。 |
| 冬越し | 屋外でも可(茨城なら可) | 地上部は枯れるが、根が生きていれば春に再生する。寒冷地では屋内に退避。 |
| 繁殖方法 | 株分け | 春〜初夏に根茎を分けると簡単に増える。 |
| 注意点 | 成長が早い | 放置すると水面を覆い尽くすため、定期的な間引きが必要。 |

アサザは多年草で、浮遊性の葉を水面に広げながら成長します。春から夏にかけて黄色い花を咲かせる点も特徴で、水中に酸素を供給しつつ、メダカに日陰と隠れ家を提供します。また根から養分を吸収するため、水中の余分な栄養素を減らし、コケの発生を抑える役割も担います。
黄色くなったり枯れた葉は取り除く

アサザは育つにつれて一部の葉が黄色くなったり枯れたりすることがあります。そのままにしておくと枯れて腐敗したり、アオミドロなどの藻がついて見た目が悪くなるので、枯れた場合はもちろん葉が黄色くなった段階で早めに取り除きましょう。
環境が合えば葉はどんどん出てくるので問題ないです。
アサザのメリット
水面に浮く葉が日除けになる
アサザは水面に葉をどんどん浮かせるので、葉が増えることで日よけになり夏に水温が上がりすぎるのを防いでくれます。メダカはある程度高温にも耐えられますが、ミナミヌマエビなどのエビ類は高水温に弱く30℃を超えると弱ったり死ぬことがあるので注意しましょう。
浮き草ではアマゾンフロッグピットやオオサンショウモなどもありますが、これらと比べてアサザは葉が大きく水面を覆う面積も増えるので日よけには最適です。
黄色い花がキレイ
アサザは上手く育てば黄色い花を咲かせることもあります。同じ浮き草で花を咲かせるのはホテイアオイくらいですし、花を咲かせる水生植物も限られます。花も咲かせてビオトープを華やかにしたい方にアサザはオススメです。
アサザのデメリット
成長が早く水面を大きく占有しやすい
アサザは環境が合えば育ちやすいというメリットがありますが、言い換えればどんどん葉を増やして水面を占有しすぎる可能性もあります。
特に他にも水生植物を育てている場合は、場所の取り合いになったり見た目がごちゃつく、メダカなどの生体を観察しづらくなるなどのデメリットがあります。
そのためアサザは適宜トリミング・間引くなどをする必要があります。特に日がよく当たる夏はよく成長するので注意しましょう。
花を咲かせるにはちょっとコツがいる
先述のようにアサザは黄色い花を咲かせることがあります。ただし、とりあえず育てておけば勝手に花が咲くというわけでもありません。
うちのビオトープで今年(2025年)に導入して育ててみましたが結局花は咲きませんでした。葉は順調に出ているので育ってはいますが、花を咲かせるとなるとさらに必要なこととしていかが考えられました。
- 強い光が必要のためよしずなどで日光を遮る(遮りすぎる)のはあまり良くない
- 水生植物用の肥料が必要
ホテイアオイもそうですが、水生植物も種類によっては花を咲かせるのにはハードルが上がる場合もあります。基本的には日当たりか肥料の問題なことが多いので、そこから試してみましょう。
よくある質問
- アサザはメダカ水槽で育てられますか?
- はい、ただし水槽サイズによっては育ちすぎを防ぐための剪定が必要です。アサザ メダカの組み合わせは相性がよく、自然に近い環境を提供できます。
- アサザの管理が難しいと感じたら?
- 日照や水温の調整が難しい場合は、他の浮草(アマゾンフロッグピットなど)から始めるのも選択肢の一つです。
ビオトープで水面に浮かぶ葉を楽しみたい人はアサザがオススメ
アサザは花を咲かせるには少しコツがいりますが、単に葉を育てる分にはそこまで難しくありません。夏の暑い時期であれば葉が水面を覆えばそれだけで日よけになり水温が上がりすぎるのも防げます。
水面に浮かぶ葉を楽しみたい、花を咲かせてビオトープの見た目をよくしたい。そんな方はメダカビオトープにアサザを導入してみましょう。

ほかの植物も気になる方は以下の記事でビオトープで使える水生植物を紹介しています。
涼しげメダカノート 

