著者:長池涼太
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みなさんは水草や水槽の景観にこだわりってありますか?
水草も単に育てるだけならそこまで難しくないですが、こだわりだすと意外とコツなども多かったりします。特にメダカ飼育などアクアリウム界隈で憧れる人も多いものの一つが「緑のじゅうたん」と呼ばれる状態。
これを実現するには水草を選んだり、育て方も気をつかうポイントがあります。
今回は「ニューラージパールグラス」を用いて育て方や緑のじゅうたんを作るコツなどを解説しました。
ニューラージパールグラスの解説
アナカリスなど多くの水草は上に向かって伸びていきますが、ニューラージパールグラスは横に匍匐する形で伸びていくのが特徴です。そのため上手く育つと地面を覆いつくして『緑のじゅうたん』という形を作ることができます。
水中で植物が一面に育った“緑のじゅうたん”は、
ビオトープやアクアリウムにおいて今や憧れの存在となっています。しかし、びっしりと隙間のないじゅうたん状に育てるには、
時間がかかりそうだし、なんとなく難しそう…という声も少なくありません。今回、杜若園芸がおすすめするのが「ニューラージパールグラス」という水生植物です。
緑のじゅうたんビオトープキット – 信楽焼陶器鉢
やわらかいライトグリーンが見た目にもさわやかで、
丸い葉が密に育つ様子が可愛らしいです。
ある意味、緑のじゅうたんを作れると一人前かもしれませんね。
緑のじゅうたん作りに挑戦
メダカ飼育などアクアリウム界隈では『緑のじゅうたん』というワードがあります。水草によっては地を這う(匍匐)するように伸びていく水草がありますが、水草で地面を覆いつくしたような状態を緑のじゅうたんと呼びます。緑のじゅうたんの状態になると見た目が非常にキレイで、メダカなどを飼育している人の中では水槽のレイアウトとしても憧れのものとなっています。
小型の鉢(直径6cm)
土は赤玉土を用いてニューラージパールグラスを植えました。
そのまま水槽内へ入れました。勢いよく入れるとニューラージパールグラスが飛び出してしまうので慎重に入れましょう。あとはエビなどの生態がいじらないかを観察しつつ成長するのを待ちます。
小型の鉢ですが鉢の土の表面はニューラージパールグラスが埋め尽くしました。面積は小さいですが緑のじゅうたんの状態にはなりました。赤玉土にも完全に根付いている状態なので簡単には抜けなくなっています。
中型の鉢(直径12cm)
同じく赤玉土を用いて少し大きめの鉢にニューラージパールグラスを植えました。こちらは最初の3,4か月ほど水槽に入れていましたが、コケが発生したり水槽のスペースをかなりとったので、途中からは水槽から出して観葉植物と同じ形で育てました。
乾燥に弱いため水を切らさないよう毎日水やりはしました。
こちらも春になるころには緑のじゅうたんの形がだいぶできてきました。
ニューラージパールグラスで緑のじゅうたんを作るポイント
光をしっかり・強めに
水草の成長において照明(光)は欠かせないですが、ニューラージパールグラスは特にしっかり光を当てることが要求されます。
アヌビアスナナやマツモなど光が弱かったり多少薄暗くても成長する水草もありますが、ニューラージパールグラスは他の水草よりは光をたくさん必要とするため、明るさや照明を当てる時間はしっかり確保する必要があります。ニューラージパールグラスを導入する場合は、照明も少しスペックが高めなど全体的にしっかりした照明が必要です。
コケが発生しやすいのでコケ取りをしっかり
ニューラージパールグラスを水槽内で育てて思ったのが、他の水草と比べてコケが付きやすいと感じました。同じ水槽にウィローモスやアナカリス、スクリューバリスネリアも入れておりどの水草もコケはつきますが、ニューラージパールグラスは特にコケが多かった感じはします。
ついた水草を無理に取り除こうとすると、土からニューラージパールグラスがはがれてしまうため水質の管理や石巻貝やヤマトヌマエビなどコケ取りの生体の導入も必要ですね。
エビやドジョウが抜いてしまうことがあるので注意
ニューラージパールグラスは特に植えた直後は根が底砂に根付いているわけではないのでちょっとした衝撃などで抜けてしまうことがあります。特にエビやドジョウは水槽の底で活動することが多く植えたばかりの水草をいじくることも多いです。
エビの中でもミナミヌマエビは小さいため水草を動かすほどの力はないですが、ヤマトヌマエビはミナミヌマエビより一回り大きく水草をほじくり出すくらいのパワーもあるため注意が必要です。
二酸化炭素の添加(余裕があれば)
必須ではないですが二酸化炭素を添加するとより成長します。ただ本格的にやろうとするとボンベなど必要なものも増えるため、二酸化炭素添加は基本上級者向けですね。
ニューラージパールグラスはもちろん、アナカリスやマツモなどメダカ飼育で定番の水草であれば二酸化炭素がなくても育つのでこだわりがなければ特に気にする必要はないです。
二酸化炭素を添加することで光合成が促進され水草の成長にもつながります。グロッソスティグマなど一部の水草は二酸化炭素が必須です。
二酸化炭素添加用のボンベなどを使うと手間ですが、タブレットで二酸化炭素を添加させる商品もあるのでそれだと手軽に二酸化炭素を添加できます。僕も使ったことがありますが、水槽内にただ置くだけなので楽です。
まとめ
- 匍匐して伸びる水草をうまく育てると緑のじゅうたんと呼ばれる状態を作ることができ、水槽の景観が非常にキレイになる
- 緑のじゅうたんをつくれる水草の一つにニューラージパールグラスがある
- ニューラージパールグラスは強めの光をたっぷり当てる必要がある
- コケが付きやすい点に注意
- エビやドジョウを飼育しているとニューラージパールグラスを抜かれることがある
- 必須ではないが二酸化炭素を添加するとより育ちが良くなる
ニューラージパールグラスはメダカ飼育定番のアナカリスやマツモと比べると初心者向けというよりは中級者向けっぽいところもあります。ただ照明など気を付けるべきポイントさえ押さえれば意外と育成は難しくありません。
特に水槽の景観にもこだわりたい方はぜひニューラージパールグラスを導入してみましょう!
メダカに合う他の水草は以下の記事で紹介しています。