著者:長池涼太
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僕は室内だけでなく外にもメダカの水槽を置いています。
室内と外で色々と違いが出てきますが、大きな違いの一つが扱う『水草』
最近は屋外の水草を増やそうと思っていろいろ探してましたが、そんな中で入手したのが『ウォーターマッシュルーム(ウォーターコイン)』僕も最近メダカの屋外の水槽(ビオトープ)に導入しましたが今のところ良い感じに育っています。夏の暑さももろともせず順調に育つあたりは丈夫でかなり扱いやすい水草です。
今回はそんなウォーターマッシュルームについて、実際に水槽に入れたみた感じなどをまとめています。
ウォーターマッシュルームは葉の形がコインに似ていることから、『ウォーターコイン』と呼ばれていることもあります。
和名では『ウチワゼニクサ』とも呼ばれているそうです。
また、6月~10月にかけては白い花を咲かせます。
一つ一つの花はかなり小さく1,2日で散りますが、ちゃんと育っていればたくさんの花を咲かせるので見逃すことはないと思います。
成長については葉が大きくなるだけでなく、『地下茎(ランナー)』が伸びることでどんどん新しい芽が出ます。よほど悪い環境でなければちゃんと成長するため、どんどん増えることが多いです。水槽を覆いつくしそうなどあまりに増える場合は、水草用のハサミなどでトリミングも定期的にしましょう。
今回の記事では屋外飼育(ビオトープ)に使う水草として紹介していますが、ウォーターマッシュルームは室内の水槽でも育成可能です。水中ではそこまで大きくならないので、室内か屋外かはお好みでも良いかもしれません。
ウォーターマッシュルームを外のメダカ水槽(ビオトープ)に入れてみました。
室内の水槽でも育てることはできるそうですが、スペースなどの問題から外で。
鉢に植え替えて、ウォーターマッシュルームの鉢の土は荒木田土をメインに少し赤玉土を混ぜました。
荒木田土
- 田んぼの土に近く養分がたくさん含まれている
- 通気性・排水性はあまり良くないので、赤玉土などと混ぜて使うのが一般的
赤玉土
- 荒木田土と違い養分はほとんど含まないが通気性・排水性が良い
- 園芸用の土としてもよく使われている
ここまでは順調に育っています。
僕の場合は葉が水面から出るようにビオトープにおいて育てていますが、葉が完全に水に浸かる状態でも育つので、この辺はお好みで大丈夫です。
導入から2,3週間もすると花を咲かせるようになりました。
葉や茎の数が多いので日陰のスペースが増えることで水温の急上昇を防いだり、特にメダカの稚魚には良い隠れ場所になりますね。
夏も水温30℃を超えても順調に育っているので丈夫です。
日当たりが良いぶんには問題ないです。
ウォーターマッシュルームに限らず、多くの水草は寒さに弱いです。
ウォーターマッシュルームも冬は水中の葉は残しつつ水面から上は枯れますが、根は冬の間は休眠して春にまた新しい芽を出します。
根の部分が水面より上だと寒さで完全に枯れてしまうので、特に冬の間の根は水中に常に浸かっている状態を保ちましょう。
順調にいけば、3月~4月には新しい葉を水面から出して再び成長します。
順調に育つとどんどん地下茎を伸ばしていくため鉢、土の中が地下茎でいっぱいになります。そのままだと根詰まりを起こすこともあるため、余裕があれば株分けなどもオススメです。僕の場合は地下茎を途中で切って先の方だけを別の鉢に株分けしました。
土は赤玉土と荒木田土を混ぜたものを使っています。この鉢は水槽に入れず、このまま通常の植物と同じように陸で育てました。ウォーターマッシュルームなどは本来、水中(水底)に根を張って茎や葉の一部が水面から出る『抽水植物』に分類されます。
水生植物のうち、水底に根を張り、茎の下部は水中にあるが、茎か葉の少なくとも一部が水上に突き出ているものをいう。挺水植物ともいう。ヨシ、ガマ、マコモ、コウホネなどのほか、アシカキのように伸びた茎が水面に浮んで匍匐する「半抽水植物」や、シオクグのように汽水域の潮間帯に生育する植物を含む。
抽水植物 環境用語集
抽水植物は乾燥に非常に弱いため今回のように陸で育てる場合は土が乾かないように注意しなければいけません。そのため原則は雨の日以外は毎日水やりをするようにしています。
1か月様子を見て思いましたが水をやりすぎて枯れるということはなさそうです。
むしろ夏は日差しの強さで土が乾きやすいのでとにかく乾燥に注意ですね。
逆に言えば水やりをしっかりやって日当たりの良いところに置けばしっかりと育ちます。なお寒さには弱いため、冬になったら水中に入れて越冬させました。
他の水草同様、水面より上の葉は枯れてしまいましたが水中にあった葉はそこまで枯れず越冬できました。4月の撮影以降も、順調に生育しています。
- ウォーターマッシュルームは葉が丸いのが特徴でウォーターコインと呼ばれることもある
- 夏から秋にかけて小さな白い花が咲く
- 室内、屋外(ビオトープ)どちらでも育つが、ビオトープに使われることが多い
- 高水温から低水温まで適応できて丈夫。冬は水面から上は枯れるが休眠しているので、根が枯れなければ春にまた新芽を出して育つ
- 地下茎で新しい芽や葉がどんどん出るので、地下茎をトリミングして別の鉢に植えるのもオススメ
ウォーターマッシュルームも育てるうえで肥料など大きな制約はないため数ある水草の中でも育てやすい部類に入ります。そのためメダカ飼育初心者にも扱いやすい水草です。
屋外飼育は室内とはまた違った水草を扱うことになりますが、その中でもウォーターマッシュルームは丈夫で育てやすいという点でオススメです。