著者:長池涼太
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メダカだったり、ミナミヌマエビもいっしょに飼っていますが、実は新たに石巻貝(イシマキガイ)も飼い始めました。なぜなら水槽がコケだらけで汚くなったので。そんな状況でしたが石巻貝はコケ対策にけっこう良いということで飼ってみました。
そして石巻貝を飼って一か月で目に見える効果が出ました。特に、
- 水槽がコケで汚れてキレイにしたい
- 貝類で飼いやすいものを飼いたい
- あまり繁殖しない生き物がいい
というかたには石巻貝はオススメです!
今回の記事では石巻貝の生態についてはもちろん、飼って1ヶ月のコケ取りの結果もまとめてあります。
石巻貝の生態
名前 | 石巻貝 |
大きさ | 2,3㎝ |
コケ取り効果 | 高い |
繁殖 | 卵は産むが孵化しない |
寿命 | 約1年くらい |
そんな中で、コケ取り要員として導入したのが石巻貝。
丸っぽい形の飼いで、殻の先が書けているのが特徴。
初心者はよくタニシと間違えるようです。
お店では石巻貝以外にも貝はいろいろ売っているけど、コケを取るという意味では石巻貝が一番に挙がるくらいです。
石巻貝は殻の上の方が欠けているのでそこで区別する感じですね。
貝自体の形も違います。
もしくは大きさがそもそも違う場合もありますけど。
石巻貝のエサ。水槽についたコケを食べる
石巻貝はエサは特別与える必要はなく、写真みたいな感じでコケを勝手に食べてくれるので放置でOKです。
矢印が口で、コケを削り取るように食べます。
メダカなどのエサの食べ残しや生物の死骸も食べてくれます。
そもそも石巻貝用のエサが売ってないです。
メダカ・エビなどとの相性は問題ない
特に問題ないです。石巻貝はそもそも動きが鈍いので、他の生物を襲うこともありません。せっせとコケを食べています。
見た目、景観さえ気にならなければ相性は良いと思います。適正な水温や水質(酸性かアルカリ性かなど)もメダカとほぼ同じです。
メダカやエビが生きれる環境なら石巻貝も問題ないです。
メダカだけでなく、金魚と一緒に飼っても大丈夫です。
石巻貝に適した水温
石巻貝が生育できる水温は10℃~28℃といわれています。メダカや金魚とそれほど差はないので、水温にそこまで気を遣う必要もないです。ただし10℃以下の低水温では動きが鈍くなったり、ほとんど動かなくなったりします。
逆に高水温でも同じく活動が鈍るので、石巻貝も極端な水温は苦手ですね。
水の汚れ。酸性に注意
水が汚れて酸性になると石巻貝の殻が溶けやすくなるので、水替えはしっかりやりましょう。最近は、pHを図れる試薬などもあるので、不安な人は活用するとより水質管理もしやすくなります。
とは言っても適度(1~2週間に1度)に水を換えるなどしていれば、そこまで水が酸性に偏ることもないです。
石巻貝のコケ取りの効果
ビフォー
石巻貝導入直後の2017年3月20日ごろ撮影。向こう側が見えない。
アフター
4月25日撮影。きれいになって向こう側もしっかり見えるようになりました。
さらに1ヵ月後
この間、ブラシで磨いたりなどは一切していません。エサやり、水の入れかえなどもこれまで通りです。水槽は金魚鉢より一回り大きいもので、水は6,7リットルくらい入っています。
いっしょに入っているミナミヌマエビもコケ対策の生物ではあります。ただエビ類は小型なぶん、けっこうな数を入れないと効果はないので即効性ってことだと石巻貝のほうがいいですね。いくつかのアクアリウムの店でコケ対策に向いている生体を聞くと、石巻貝が真っ先に挙がりました。
石巻貝のデメリット。産卵・繫殖と景観
繁殖(卵は産む)
コケ取り要因としては効果の高い石巻貝。ただ欠点もあり、その一つが繁殖について。
石巻貝は元々汽水(海水と淡水の境目・二つが混ざる所)に生息する貝のため、淡水では繁殖ができません。石巻貝を飼うときは、産卵や繁殖はあまり期待しないほうが良いです。
景観。貝なので見た目の好みはわかれる
また、石巻貝(貝類全般)は地面や水槽のカベをずっと這っているので、水槽の景観的(もしくは見た目)には好き嫌いの別れます。見た目も地味ですからね。
僕は気にしないので大丈夫ですが、気になる人はエビとかのほうがいいかもしれませんね。
寿命はそこまで長くない⁉
石巻貝の寿命はおよそ1年と言われています。
ミナミヌマエビも1年くらいですがミナミヌマエビは繁殖しますし、ヤマトヌマエビは環境が合えば4,5年生きることもあります。石巻貝は寿命が長くない上に繁殖も困難なため、場合によっては毎年買い替えることにもなりそうです。
石巻貝がひっくり返ってたら起こしてね
たまに壁から落ちるなどして、
たまにこんな感じで石巻貝がひっくり返っているときがあります。基本的に石巻貝はここから自力で起き上がることができないので、ひっくり返ったまま放置されると死んでしまいます。
もしこの状態を見かけたら、元に戻してあげましょう。
タニシなどの他の貝類も同じ処置をしましょう。
水槽をキレイにしたい人に石巻貝はオススメ
石巻貝のメリット
- 水槽のコケを取る(食べる)効果がかなり高い
- エサは与えなくてもコケを勝手に食べてくれる
- メダカやエビともケンカせず混泳できる
- 水温などの生育環境もメダカと同じなので合う
石巻貝のデメリット
- 卵は産むが孵化しない。淡水では繁殖できないので飼育下での繁殖は期待できない
- ひっくり返ったら自力で起き上がれない。そのままだと死んじゃうので戻してあげよう
コケ対策で導入した石巻貝。コケ取りとして、一定の効果はあげました。見た目などの好みは人によってわかれるところはありますが、コケ取りの効果は確かなので、水槽のコケに悩んでいる人にはオススメの生体です。
コケで水槽が汚れていて悩んでいるかたには、一番オススメの生き物です。このように水槽の掃除をしてくれる石巻貝。
コケなどの汚れでお悩みの方には必須の生体です。