著者:りょうた
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メダカの卵を観察していると、透明だったはずの卵がいつの間にか白く濁っていた……。
そんな経験をしたことはありませんか?
白くなった卵は、残念ながらほとんどの場合、孵化できない状態(無精卵・死卵)です。せっかく産卵してくれたのに…と落胆する前に、まずは「なぜ白くなるのか?」を理解することが大切です。
原因がわかれば、次の産卵に活かせる対策も見えてきます。
この記事では、メダカの卵が白くなる原因と、それを防ぐためにできることを詳しく解説します。
健康な卵と孵化しない卵の比較
健康な卵は透明で成長が見える
健康なメダカの卵は白くなく、中が見える透明な状態です。

さらに日が経つと、目が見えてきたりメダカの形がうっすら浮かぶなど中で成長してるのがわかります。


ここまでくると孵化も間近です。なお、産卵から孵化までの日数は水温により変わってきますが、水温25℃だと約10日とされています。
白く濁った卵は孵化しない
一方で孵化しない卵は白く濁ります。


さらに放置すると完全に真っ白になります。

こうなると孵化はできませんし、卵自体が死んでいます。
白くなった卵は柔らかい
健康な卵とそうでない卵の違いとしてピンセットなどでつまんだときの感触は全く違います。
健康な卵は弾力がありちょっと堅い感触があるため、ピンセットでつまんでも潰れません。一方で白くなった卵は柔らかく、ピンセットで軽くつまんだだけでも潰れてしまいます。
健康な卵かそうでないかは、見た目で判断が難しければ触ってみると案外わかります。
メダカの卵が白くなる原因
無精卵である
白くなる卵の原因として最も多いのが「無精卵」です。無精卵とは、オスの精子と受精できなかった卵のことで、最初から孵化する能力を持っていません。産卵直後から白く濁っていたり、数日以内に白くなる場合は無精卵の可能性が高いです。
無精卵が増える主な要因としては、以下が挙げられます。
- オスとメスの比率が合っていない(メスが多すぎる)
- オスが高齢または体調不良で精子の量・質が低下している
- 飼育密度が高すぎて交尾の機会が少ない
- 水温が低く、メダカの繁殖活動が低下している
オスとメスの比率と飼育環境がポイントですね。
受精後に死んでしまった卵
卵が死んでしまうの主な原因は以下の通りです。
- 水温が低すぎる・高すぎる:メダカの卵の発育に適した水温は20〜28℃程度です。低すぎると発育が止まり、高すぎると卵がダメージを受けます。
- 水質の悪化:アンモニアや亜硝酸塩が高い環境は、卵にとって非常に有害です。
- 溶存酸素の不足:卵も呼吸をしています。酸素が不足すると発育が妨げられます。
- 光の不足:メダカの卵は適度な光によって発育が促進されます。暗すぎる環境は発育不良の原因になります。
受精には成功したものの、その後の発育過程で卵が死んでしまうケースもあります。受精卵は最初は透明ですが、死んでしまうと徐々に白く不透明になっていきます。発育途中で卵が白くなった場合は、この「死卵」である可能性が高いです。
水カビの繁殖
水カビが発生しやすい環境は次の通りです。
- 水温が低い(20℃以下)
- 水が汚れている・有機物が多い
- 通水性が悪く、卵に水流が当たっていない
- 死卵・無精卵を放置している
白くなった卵をよく見ると、白いモヤやフワフワとした綿のようなものが生えていることがあります。これは「水カビ」によるものです。水カビは死んだ卵や無精卵を中心に繁殖しますが、そのまま放置すると隣の健康な受精卵にまで広がってしまう危険があります。
物理的なダメージ
卵の表面が傷ついたり、強い衝撃を受けたりすることで死んでしまうこともあります。卵を取り出す際に指でつまんだり、強く触れると傷つける原因になります。また、親魚が卵を食べようとして傷つけてしまうケースもあります。
可能であれば卵は親とは隔離、別の水槽で管理することをオススメします。
卵が白くなることを防ぐためにできること
受精率を高める環境づくりをする
無精卵を減らすためには、メダカが交尾しやすい環境を整えることが重要です。
- オスとメスの比率を整える:理想はオス1〜2:メス2〜3程度です。オスが少なすぎると受精率が下がります。
- 飼育密度を見直す:過密飼育はストレスの原因になり、繁殖行動が妨げられます。60cm水槽なら20〜30匹程度を目安にしましょう。(多くても水1リットルにつきメダカ1匹が目安)
- 水温を20〜28℃に保つ:繁殖に適した水温を維持することで、オスの活性が上がり受精率が高まります。
- 日照時間を確保する:メダカは1日13時間以上の光が当たると産卵が促進されます。照明を活用しましょう。
卵の管理環境を改善する
産みつけられた卵は、親魚から隔離して専用の容器で管理するのがベストです。
- 水温を安定させる:20〜28℃が理想。水温が低い季節はヒーターの使用を検討してください。
- エアレーションで酸素を補給する:弱めのエアレーションをかけることで、卵周辺の水が動き、酸素の供給と水カビ予防になります。
- 適度な光を当てる:1日8〜12時間程度、間接的な明るさを確保しましょう。夏の直射日光は水温の急上昇につながるため避けてください。
- 水換えをこまめに行う:卵の管理容器は汚れやすいため、定期的に水換えをしましょう。カルキ(塩素)を含む水道水は、少量であれば水カビ予防に役立ちます。
死卵・無精卵はすぐに取り除く
白くなった卵や水カビが生えた卵は、健康な卵への感染源になります。毎日卵を観察して、白くなったものはすぐに取り除く習慣をつけましょう。スポイトや爪楊枝、先の細いピンセットを使うと、周囲の卵を傷つけずに除去できます。
メチレンブルーを活用する
水カビ対策として有効なのが「メチレンブルー」です。ペットショップや通販で手軽に入手できる水溶液で、卵の管理容器に数滴加えるだけで水カビの発生を大幅に抑えることができます。
使用量の目安は水1Lに対して数滴程度ですが、製品の説明書に従って使用してください。なお、メチレンブルーはメダカなどの観賞魚の白点病、尾ぐされ症状、水カビ病などの病気の治療にも用いられます。
卵を丁寧に扱う
卵を取り出す際は、なるべく直接手で触れないようにしましょう。水草や産卵床ごと移動させるか、スポイトや柔らかい筆を使って卵を剥がすと傷つきにくいです。
卵が白くなる原因をつかんで孵化率を上げよう
メダカの卵が白くなる主な原因は、「無精卵」「発育途中の死卵」「水カビ」「物理的なダメージ」の4つです。いずれも、日ごろの管理や環境整備で大幅に予防することができます。
大切なのは、卵を産んだ後の管理を親魚とは別に丁寧に行うことです。水温・水質・酸素・光といった基本的な環境を整え、毎日こまめに卵を観察する習慣をつけることで、孵化率は格段に上がります。
メダカの繁殖は観察の楽しさが詰まっています。白い卵を減らして、元気な稚魚をたくさん育てていきましょう!

メダカの卵の管理については以下の記事で解説しています。
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