著者:りょうた
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メダカを飼育している中で定期的に気になるのが水槽に発生するコケ。
クロスやスクレーパー等を使っても落とせますが、水槽内に手を入れるなどちょっとした手間ですよね。どうせならコケを食べてくれる生体がいればと思い、これまでいろんな生体を試してきましたが、今回試したのが「サザエ石巻貝」。
トゲの生えた面白い見た目をしていますが、石巻貝と名がつくだけあって記事を書いてオススメはできるくらいのコケ取りの効果がありました。今回の記事ではサザエ石巻貝の飼育のポイントや注意点について解説しました。
サザエ石巻貝とは?石巻貝とは違う?
サザエ石巻貝は、淡水水槽で大活躍するコケ取り生体です。主に東南アジア原産で、メダカや熱帯魚などの邪魔などもしないので安心して飼育できます。
特に「ガラス面のコケ掃除能力」がありコケ取り生体としても用いられるため、水槽の見た目をクリアに保ちたい人にぴったりです。
サザエ石巻貝の基本情報

サザエ石巻貝(学名:Clithon retropictus)は、日本の河川や汽水域に生息する小型の淡水貝です。その特徴的な形状は、まさに小さなサザエのような螺旋状の殻を持っており、観賞価値も高い生体として人気を集めています。
主な特徴
サイズ | 約1.5〜2.5cm |
寿命 | 1〜3年程度 |
水温 | 15〜28℃(最適温度:20〜25℃) |
pH | 6.5〜8.0 |
飼育の難易度 | メダカと同じ環境でOK |
基本的な特徴や飼育の仕方は石巻貝と変わりありません。強いて違いを挙げるとすれば、サザエ石巻貝の方が若干小さめな印象です。
石巻貝との違いは?
メダカ飼育のコケ取り要因として定番の「石巻貝」と似た見た目ですが大きな違いは、殻の形状と模様です。


石巻貝は丸いからでからの中心が欠けていますが、サザエ石巻貝は石巻貝と同じような貝殻に加えてトゲが特徴です。また、どちらも水槽に発生したコケを食べてくれますが、コケを取る能力は石巻貝の方が上のようです。
なお、トゲの数は個体によって異なり、うちにいる2体のサザエ石巻貝もトゲが6本の個体と1本の個体がいます。

サザエ石巻貝がメダカ水槽におすすめな理由
水槽の壁・ガラス面のコケを徹底掃除
緑色のスポット状コケや茶ゴケは、ブラシで擦ってもすぐ復活します。サザエ石巻貝を入れると、コケを削り取るようにして食べて、水槽をきれいにしてくれます。今回コケの発生した水槽にサザエ石巻貝を1匹ずつ入れてみましたが、メダカの稚魚用の小さい水槽(容量2,3リットル)では1匹だけでもコケがだいぶ取れました。


石巻貝よりコケ取り能力が劣るとはいえ、小さい水槽ならサザエ石巻貝1匹でも十分効果を発揮します。水槽の壁を貼っている時の様子は石巻貝にそっくりです。

ただ、別の幅35cm水槽(容量18リットルくらい)はサザエ石巻貝1匹ではコケを取りきれなかったので、大きい水槽では数を増やすかコケ取りの効果がよりある石巻貝やフネアマ貝を導入するのもオススメです。
メダカとの相性が良い
メダカは小型魚で攻撃性が低く、サザエ石巻貝もメダカを襲うことはなくお互い特に干渉しません。混泳相性は良いです。。
コストパフォーマンスが高い
僕がサザエ石巻貝を購入したホームセンターでは1匹120円程度でAmazonなどのネットでも高くても1匹200円はしないくらいとお手ごろな値段、水槽1本に数匹入れるだけで長期間コケ取り効果を発揮します。
サザエ石巻貝のデメリットと注意点
- 繁殖しない
淡水水槽では繁殖がほぼ不可能。勝手に増えすぎる心配がない反面、寿命で減ったら追加購入が必要です。 - ひっくり返ると起き上がれない
サザエ石巻貝は体の構造上、逆さまになると自力で起き上がれないことがあります。定期的にチェックして助けてあげましょう。 - 強い水流が苦手
吸着力は強いものの、外部フィルターの強い水流に流されることも。水槽レイアウトを工夫することで解決できます。
繁殖は石巻貝と同じく汽水でないと繁殖できないため、通常の飼育環境下(淡水)では繁殖はできません。
またこちらも石巻貝と同じくひっくり返ると自力で起き上がるのが難しく、放置するとそのまま死んでしまうこともあります。そのためひっくり返れないように注意したり、もしひっくり返っているのを見かけたらすぐに起こしてあげましょう。
他のコケ取り生体との比較
コケ取り生体で同じ貝類の石巻貝やフネアマ貝よりもコケ取りの効果は劣りますが、それでも小さい水槽であれば1匹でも効果は発揮します。上記の生体で相性が悪い種類もないので、他のコケ取り生体と一緒に飼育しても問題ないです。
サザエ石巻貝の飼育方法と導入のコツ
- 水槽サイズに合わせた数を入れる
目安は30cm水槽で2~3匹、60cm水槽なら5~6匹。 - 水質は弱アルカリ寄りが理想
極端な酸性だと殻が溶けやすいので、カキガラやサンゴ砂を少量入れると安心。
容量数リットル程度の小型水槽なら1匹でも十分ですが、それ以上の大きめの水槽の場合は水槽の大きさによってサザエ石巻貝の数も増やしましょう。
また貝類全般は酸性に偏り過ぎると殻が溶けやすくなるなどの悪影響があります。酸性の偏った環境はメダカにも良くないので、メダカが元気な環境であれば基本的に問題ないですが、不安な方はpH等を測定できる試験紙もあるので、定期的にチェックしましょう。水につけて色の変化を見るだけなので使い方も簡単です。
よくある質問と回答
- サザエ石巻貝は繁殖しますか?
- 淡水では繁殖しません。繁殖には汽水環境が必要なため、水槽内で爆発的に増える心配はありません。これは水槽管理の面でメリットといえます。
- 冬場の管理はどうすればいい?
- 水温が15℃を下回ると活動が鈍くなります。ヒーターで20℃以上を維持することで、冬場でも活発にコケを食べ続けます。
- 死んでしまった時の見分け方は?
- 悪臭がする、触っても反応がない、殻から完全に出ている状態が続く場合は死んでしまった可能性があります。速やかに取り除いて水質悪化を防ぎましょう。
- メダカの稚魚と一緒でも大丈夫?
- サザエ石巻貝は稚魚を襲うことはありませんが、稚魚が小さすぎる場合(5mm以下)は念のため別水槽で育成することをおすすめします。
まとめ:サザエ石巻貝で水槽の透明感を取り戻そう
メダカ水槽のコケに悩んでいるなら、サザエ石巻貝は頼れる味方です。ガラス面を中心に徹底掃除してくれるうえ、メダカとの相性も抜群。コストパフォーマンスも高く、管理の手間を大きく減らしてくれます。
「水槽を美しく保ちたい」「コケ掃除をもっと楽にしたい」と思っている人は、ぜひサザエ石巻貝を導入してみてください。