著者:りょうた
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メダカ飼育に慣れてくるとメダカは産卵して稚魚が孵化します。
メダカの稚魚の飼育は実は大人のメダカと比べるとちょっと難しいところがあります。特に稚魚の死因で多いのが「餓死」ということで、それだけエサが重要になってきます。
メダカの稚魚にはどんなエサを与えればいいのか?そんな悩みを解決するのが、液体のエサでもある「ウォーターフード」。今回の記事ではそんなメダカの稚魚の心強い味方ウォーターフードの使用感などを検証しました。
液体のエサは稚魚が栄養補給しやすく水も汚しづらい

「ウォーターフード」という名の通り液体のエサというのが大きな特徴です。これまでにもメダカのエサは紹介していますが、多くのエサはフレーク状、粒状、粉末状のものです。大人のメダカであれば形状は好みでも大丈夫ですが、稚魚はあまり粒が大きいと稚魚が食べることはできません。そのためメダカの稚魚はエサを与えるとすれば粉末状やそれに近いくらい粒が小さいものが多いですが、やはりエサを与えすぎて水を汚してしまうことも多々あります。
一方でメダカの稚魚の死因のトップが「餓死」であることを考えるとしっかりエサやりもしなければいけません。エサの与えすぎは水を汚しますが、かといって少なすぎると餓死のリスクがあります。そこで液体のエサであればメダカや稚魚に必要な栄養素を含んだうえで適量が分かりやすいですし、水質改善の成分やバクテリアを含み水を汚すことも少ないのでメダカの稚魚の育成にはうってつけです。

めだか稚魚のためのウォーターフードの使用感
メダカの稚魚でも栄養補給がしやすい
先述のようにメダカの稚魚は通常の大人のメダカと同じようなフレーク状、粒状のエサは食べるのが難しいです。そのため粉末状もしくは液体のエサが望ましいです。

このほかゾウリムシなど生餌も良いですね。
そんな中で液体は定められた量を水槽に入れるだけなので、他のエサほど量は気をつかわなくてよく適量もわかりやすいです。
量の調整もしやすい
メダカのエサをどれくらい与えればいいかというと「2,3分で食べきる量」といった感じで具体的に「○g」みたいな記載をされていることはほとんどありません。慣れていればどれくらいの量を与えればいいかは感覚でわかりますが初心者だとそうもいきませんよね。
これもウォーターフードの場合は「10ℓに対し3ml」と表記されているのでこれを基準に調整すれば大丈夫です。

また他のエサと比べてもウォーターフードは入れ過ぎたことによる弊害も少ないため、多少多く入れても問題ないです。量の調整もキャップ1杯が「6ml」とされているので、例えばキャップ半分の量を入れれば3mlになります。

6ml、3mlと1度に与える量は少量で入れる際の調整は少し難しそうに思えますが、注ぎ口が非常に小さいので量の調整もしやすいのはありがたいです。

めだか稚魚のためのウォーターフードの課題・デメリット
匂いが少し臭い
普通に使っている分にはさほど気になりませんが、匂いを嗅ぐと臭いです。くれぐれもこぼしたり開けっ放しにしないように注意しましょう。
水槽に入れる分には特に匂いは気にならないので、開けっ放ししなかったり適量を使っていればこの点はあまり問題はないです。
他のエサに比べるとコスパが悪い
メダカのエサはホームセンターなどでも売っていますが、だいたいは数十グラム~100グラム越えの量で値段は高くても500円前後のものが多いです。メダカの数にもよりますが、1度買えば数か月はもちます。
一方でウォーターフードに関しては1本120mlのですが、1日1回3ml使うと考えても1か月ちょっとで使い切ってしまいます。値段も1本で700円くらいはするので、一般的なメダカのエサと比べるとどうしても割高な感は否めないです。
そのためコスパが唯一の課題というところです。
他の液体のエサとの違い
今回紹介のウォーターフードと同じ液体のエサとして『メダカの栄養ドリンク(稚魚・針子用)』があります。どちらも特にメダカの針子・稚魚の栄養になる点や液体のため栄養を取り入れやすい点は同じで、容量や用途が微妙に違う点をの除けばそこまで大きな違いはありません。
| 項目 | メダカの栄養ドリンク(稚魚・針子用) | めだか稚魚のためのウォーターフード |
|---|---|---|
| タイプ | 栄養補給メインの“ドリンクタイプ” | エサ+水質サポートの“液体フード” |
| メーカー | コメット(イトスイ株式会社) | 株式会社クハラ |
| 内容量 | 100ml | 120ml |
| 1回の使用量 | 10リットルに対し3ml | 20リットルに対し2~3ml |
| 主な役割 | 針子・弱った稚魚への素早い栄養補給 | 稚魚の成長を安定させる総合的な栄養供給 |
| 特徴 | ・消化しやすい ・とにかく栄養チャージ寄り | ・微粒子が水中にとどまって食べやすい ・成長ステージに合わせたバランス型 |
| 適したシーン | ・針子初期で体力が落ちやすい時 ・立ち上がり期のブースト | ・毎日のメインフード代わり ・少し成長した稚魚の継続育成 |
| 使い方のイメージ | “栄養ドリンク”感覚で追加サポート | “ミルク”みたいに日常的に利用 |
| メリット | ・食べきれなくても負担が少ない ・弱い子にも使いやすい | ・成長スピードが安定する ・水中に長く漂うから食べ損ねが少ない |
| デメリット | ・これだけだと成長がゆっくりになりやすい | ・与えすぎると水質悪化のリスク |
| 対象 | 針子〜弱った稚魚 | 針子〜稚魚全般 |
| 立ち位置 | 補助栄養、ブースター | メイン寄りの液体エサ |
用途は違えどどちらもメダカの針子・稚魚の育成には効果を発揮します。
よくある質問
- 他の稚魚用のエサと何が違うの?
- 一番の違いは微粒子の細かさと栄養設計です。一般的なエサは粒がやや大きく、稚魚には不向きなこともありますが、「ウォーターフード」はしっかり吸収できるサイズ感と栄養で差が出ます。
- 与えるとすぐに水が濁ってしまうのはなぜ?
- 「ウォーターフード」は与えすぎると溶けきれずに水を濁らせてしまうことがあります。適量を守ることが大切です。また、濁りが続くようなら、底砂掃除やフィルターの見直しも検討しましょう。
まとめ
- めだかの稚魚のためのウォーターフードは液体のため稚魚用のエサに適している
- フレークや粒状など一般的なエサだと大きすぎて稚魚は食べれない
- ウォーターフードは細かい量は気にしなくてよく、水質浄化の効果もあるため多少入れ過ぎても水を汚しにくい
メダカの稚魚の期間は餓死が死因でトップクラスなだけにエサやりは特に気をつかいます。エサやり次第で稚魚の飼育・生育が成功すると言っても過言ではありません。
そんなメダカの稚魚飼育における重要なえさとしてウォーターフードも活用してみましょう。

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