実は難しくない!ヒメタニシの稚貝の育て方解説

ヒメタニシの稚貝を育てよう

著者:長池涼太

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先日ヒメタニシを2匹、オスメスのペアで購入、メダカ水槽に導入しました。

それが数日後に水槽を見るといつの間にか稚貝3匹生まれていて、全部で5匹になっていました。タニシって実は簡単に増えるんです。

今回はヒメタニシの繁殖やヒメタニシの稚貝について解説しました。

タニシを購入したらいつのまにか稚貝が

先日ヒメタニシをオスメスで2匹購入したのですが、2,3日たったらタニシの稚貝が3匹生まれていて、数日後にはさらに2匹生まれてトータルで5匹の稚貝が生まれていました。

数年前にも同じ形でヒメタニシを導入したときも、導入後数日で稚貝がいつのまにかいたので、オスメスがそろっていれば割と増やしやすいみたいです。

タニシ用のエサは不要

タニシが食べるのは水中の植物プランクトンや藻、生体の死体、エサの食べ残しなど意外と食べる幅は広いです。この点はミナミヌマエビやヤマトヌマエビも近いですね。

そのためタニシ用に特別にエサをやるのは基本的に不要です。しいて言えば藻やコケが発生しないくらいきれいな水だとタニシにとっては逆に食べるものがなくなって餓死することもあるため、水換えを頻繁にやり過ぎるとタニシにとってはあまりよろしくありません。

タニシの稚貝の成長記録

大人のタニシと稚貝の比較

大人のヒメタニシと稚貝
大人のヒメタニシ(右)とヒメタニシの稚貝(左)

タニシは石巻貝やサカマキガイ(スネール)など他の貝と違って卵は産まず、稚貝をそのまま産みます。そのためオスメスのタニシがそろっていて相性がいいとふとしたときにいつの間にか稚貝がいることもあります。

ヒメタニシは大人の貝でだいたい2cm前後ですが、生まれたばかりの稚貝だと2~3㎜くらい、上の画像の稚貝はだいたい5㎜くらいの大きさです。

タニシの稚貝の変化

タニシの稚貝
生まれたばかりの稚貝。色が薄め。
タニシとタニシの稚貝
大人のヒメタニシと稚貝

大人と違いであれば大きさは明らかに違いますが、稚貝も見た目に微妙に変化はあります。上の画像は生まれたばかりのタニシの稚貝ですが、貝殻の色が薄めです。大きさは2,3㎜くらい。

タニシの稚貝

こちらは孵化してだいたい2週間くらいたったであろうタニシの稚貝。先ほどと比べて貝殻黒くなっていますね。大きさは5㎜くらい。貝殻の形などは変わりませんが、色味は明らかに変わりました。これ以降も成長して2cmくらいになる予定です。

増えすぎることはあまりない

タニシはオスメスがそろっていれば繁殖は割と容易ですが、かといって石巻貝やサカマキガイのように大量に卵を産み増えるということはありません。たとえばサカマキガイはゼリー状の卵を産み付けます。

サカマキガイの卵
サカマキガイの卵

しかもサカマキガイは卵を至る所に産み付けるため水槽の景観を損ねることも多いです

ただタニシであればそもそも卵を産まないため水槽の景観を損ねることがないですし、増えても多くて数匹程度なので水槽の見た目や環境への影響も大きくありません

石巻貝の卵
石巻貝の卵。淡水だと孵化しないので何もしないとこのまま残り続けます。
りょうた
りょうた

石巻貝に至っては水槽の壁に無数に卵を産み付けますし、しかも淡水だと孵化しない。スクレイパーなどでこすらないとずっと残るので除去するのも少し面倒です。

他の生体に食べられることもあるので注意

メダカ水槽でヤマトヌマエビとタニシやタニシの稚貝も混泳しているのですが、ヤマトヌマエビがタニシの稚貝を食べてるシーンを目撃してしまいました

特に稚貝は大きさ的にもヤマトヌマエビが掴んで持っていくにはちょうどいいので、エサとして認識されやすい可能性もあるかもしれません。

タニシはメダカとは相性が良いですが、ヤマトヌマエビとの混泳には注意が必要です。

りょうた
りょうた

ヤマトヌマエビとの関係性や注意点は以下の記事でも解説しています。

まとめ

記事のまとめ
  • タニシを買うと導入後いつの間にか稚貝を産んでいることがある
  • タニシは卵を産まず稚貝をそのまま放出する
  • 違いは生まれたてだと色が薄く大きくなるにつれて色が濃くなる
  • タニシは石巻貝やサカマキガイと違って大量に産卵、増えることはない

ヒメタニシは元々田んぼなどメダカと同じようなところに生息しているためメダカと似た環境を好みます。そのためメダカ飼育が上手く回っていればヒメタニシも同様に飼育したり繁殖することも容易です。

他の貝と違ってちょうどいい具合に増えますし、卵で水槽の景観を悪くすることもないため、貝を飼育して繁殖までさせたいならヒメタニシがオススメです。

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