メダカを食べる生き物を徹底解説|天敵からメダカを守る方法

メダカを食べる生き物を徹底解説|天敵からメダカを守る方法

著者:りょうた

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メダカを屋外で飼育していると、ある日突然メダカが減っていた…という経験をした方はありませんか?

犯人は「メダカを食べる生き物」、つまりメダカの天敵です。

屋外のビオトープや睡蓮鉢では、空から・水中から・地上からと、あらゆる方向から天敵が忍び込んできます。この記事では、メダカを食べる代表的な生き物をまとめて紹介します。対策とあわせて確認しておきましょう。

メダカを食べる生き物【水中編】

ここで挙げる生き物はおおむねメダカを食べる確率が高いのでビオトープ等に侵入しないように注意しましょう。

ヤゴ(トンボの幼虫)

項目内容
侵入経路トンボが産卵
遭遇のしやすさ
ほぼどこにでも発生しうる
対策防虫ネット・蓋の設置、定期的な水底チェック
ヤゴ

メダカの天敵といえば、まず名前が挙がるのがヤゴです。トンボが水面に卵を産み付けると、孵化したヤゴが水中でメダカを捕食します。

ヤゴの恐ろしいところは、その捕食能力の高さです。折りたたまれた「下唇」を高速で伸ばしてメダカを捕らえます。動きが速く、気づいたときには水槽内のメダカが激減していることもあります。

小さいうちは目視で見つけにくいため、定期的な底砂の確認が大切です。

ボウフラを捕食するヤゴ。小さな虫などいろんな生き物を食べます。

また、成虫であるトンボはだいたいどこにでもいるため、それだけヤゴはメダカビオトープなどにも侵入しやすいので注意しましょう。

トンボ

タガメ

項目内容
侵入経路飛翔して水面に着水
遭遇のしやすさ
絶滅危惧種のため遭遇する確率は低いが、侵入されるとメダカが全滅の可能性もある。
対策防虫ネット、蓋の設置
タガメ
撮影:茨城県自然博物館にて

タガメはさらに大型で、メダカどころかカエルや小魚まで捕食します。近年は数が減っていますが、自然の多い地域では油断禁物です。どちらも飛翔能力があり、屋外ビオトープに飛来することがあります。

ミズカマキリ

項目内容
侵入経路飛翔
遭遇のしやすさ
タガメ同様、遭遇する確率は低いが、侵入されると高い確率でメダカが食われる。
対策防虫ネット、蓋の設置
ミズカマキリ
撮影:茨城県自然博物館

水中に生息する肉食昆虫で、細長い体で静止しながら獲物を待ち伏せします。ミズカマキリはカマキリのような前脚でメダカを捕らえ、体液を吸います。

タイコウチ

項目内容
侵入経路水草への付着・飛翔
遭遇のしやすさ
タガメ、ミズカマキリ同様に遭遇する確率は低いが、親友されたときの危険度は高い。
対策防虫ネット、蓋の設置
タイコウチ

タイコウチは水中に生息する肉食の水生昆虫で、細長い体と尾端から伸びる長い呼吸管が特徴です。カマキリに似た前脚でメダカをしっかり掴み、口吻を刺して体液を吸います。動きはゆっくりですが、待ち伏せ型の捕食者で、水草の陰や底に静止して獲物を待ちます。飛翔能力もあるため、ネットのない屋外ビオトープに飛来することがあります。一度の捕食量はヤゴほどではありませんが、気づかずに放置すると継続的に被害を受けます。

ゲンゴロウ

項目内容
侵入経路飛翔
遭遇のしやすさ
絶滅危惧種のため侵入は非常にまれ
対策防虫ネット、蓋の設置

ゲンゴロウは水中を活発に泳ぎ回る肉食の水生昆虫でメダカを捕食します。

かつては水田や池に多く生息していましたが、現在は環境省のレッドリストに掲載されるほど数が減っています。そのため遭遇頻度は低めですが、自然環境に近い場所では油断は禁物です。

マツモムシ

項目内容
侵入経路飛翔
遭遇のしやすさ
タガメ等よりは少し遭遇率は上がる。
対策防虫ネット、蓋の設置
マツモムシ

うちのメダカビオトープではなく、ミニ田んぼでしたが10月頃にマツモムシが侵入していました。マツモムシは仰向けに泳ぐ独特の姿勢が特徴の水生昆虫です。背泳ぎのように水面付近を素早く動き回るため、動きの遅い稚魚や弱ったメダカが狙われやすいです。体は小さめですが泳ぎが速いです。口吻で刺すため、素手で触れると人間でも痛みを感じるほどです。夜間に光に引き寄せられて飛来することがあります。稚魚容器は特に注意が必要です。

ザリガニ

項目内容
危険度
混泳したらほぼ食われる
対策メダカとの混泳は厳禁
ザリガニ

ザリガニはメダカを直接捕食するだけでなく、水草を食い荒らし、メダカの隠れ場所を奪います。混泳は絶対に避けましょう。

基本的に野生のザリガニが自ら侵入することはないので、間違ってメダカと同じ水槽に入れないようにしましょう。

スジエビ(カワエビ)

項目内容
危険度
隠れ場所を作るなど対策は可能だが肉食性が強い点でメダカとの混泳はしない方が良い
対策そもそもメダカと混泳させない

ミナミヌマエビやヤマトヌマエビは通常メダカを食べませんが、弱って動けなくなったメダカは食べることがあります。またミナミヌマエビに近いエビで「スジエビ」と呼ばれる種類もいますが、スジエビは肉食性が強くメダカを捕食することもあるためメダカとの混泳は止めた方が良いです。

また、似たエビで「テナガエビ」というエビもいますが、こちらも大型なのに加えて肉食性が強いのでメダカとの混泳は避けましょう。

りょうた
りょうた

釣りのエサとしても用いられるためか安価で売られていることも多いです。

メダカより大きな魚(金魚・フナ・コイ等)

項目内容
危険度
対策体格差のある魚との混泳禁止
金魚

金魚や鯉など口の大きな魚は、メダカを一口で飲み込んでしまいます。「一緒に泳いでいるだけで大丈夫」と思いがちですが、夜間や空腹時に捕食されるケースが多いです。

メダカと金魚に限らず、体格差のある魚との混泳は避けるのが原則です。

メダカを食べる生き物【空・地上編】+ビオトープの周りで見かける生き物

ここで紹介する生き物はより身近でビオトープに侵入したり、ビオトープの周りで見かける可能性が高いです。必ずしもメダカに危険が及ぶわけではないですが、それでも危険性がないわけではないので、見かけたら注意しましょう。

ボウフラ(蚊の幼虫)

項目内容
侵入経路蚊が水中に産卵
危険度
ボウフラはむしろメダカのエサになる。
ただしメダカの稚魚に関しては逆にボウフラに食べられてしまうケースがあるので注意。
対策蓋・ネットの設置、こまめな確認
ボウフラ

夏場の厄介者の蚊ですが、その幼虫であるボウフラは水中で育成しメダカビオトープに蚊が産卵して生育することもあります。ある程度大きいメダカにとってはボウフラは良いエサになりますが、メダカの稚魚に関しては逆にボウフラに食べられてしまうこともあります。

そのため屋外ビオトープでメダカの稚魚を育成している場合は、ボウフラの侵入にも注意しましょう。

カエル

項目内容
侵入経路飛び込み・産卵
危険度 (アマガエルなど小型のカエル)
(ウシガエルなど大型のカエル)
対策蓋・ネットの設置、こまめな確認
カエル
オタマジャクシ

カエルはメダカを直接食べることは少ないですが、オタマジャクシがメダカの卵や稚魚を食べることがあります。

また、大型のウシガエルはメダカを捕食します。

ウシガエル
ウシガエル。水戸市植物公園にて。

ただし、ウシガエルは警戒心が強いため民家周辺やビオトープに入ってくる確率は低いです。

ただし、田んぼが近かったり自然豊かな場所だとカエルが侵入する可能性もあります。屋外飼育ではカエルに卵を産み付けられてしまうことも。見つけたら除去した方が安全かもしれません。

トカゲ・カナヘビ・ヤモリ

項目内容
侵入経路民家の周りなどでよく見かける
遭遇のしやすさ
対策基本放置で良いが、水に入っておぼれないように注意

トカゲ・カナヘビ・ヤモリはいずれもメダカへの脅威は極めて低い爬虫類です。主なエサは昆虫やクモで、メダカを積極的に狙う習性はありません。いずれもメダカの屋外飼育で見かけても過度に心配する必要はなく、むしろ庭の害虫を食べてくれる存在として共存できます。メダカ飼育におけるリスクは、ほとんどありません。

ちなみにこの3つの爬虫類は見た目が微妙に違います。たとえばトカゲは全体的に太く短い体の形で全体的に光沢があります。

トカゲ
トカゲ

また幼体のうちは尻尾の先の方が青くなっているのも特徴です。

トカゲの幼体
トカゲの幼体。尻尾が青いのが特徴。

カナヘビはトカゲと比べると全体的に細長く、尾が体全体の半分を占めます。またトカゲのような光沢はありません。

カナヘビ
カナヘビ

ヤモリはトカゲやカナヘビと比べると大きさが小ぶりで指先が丸くなっているのが特徴です。また、ヤモリは夜行性のためトカゲやカナヘビと違って昼間はあまり姿を現さず、夜に家の窓にいて光に寄ってくる虫を食べています。

ヤモリ
ヤモリ

このように見た目等の違いはありつつ、メダカへの害はほとんどないのでご安心ください。

ただしたまにメダカビオトープのそばまで来ることもあり、うちのビオトープではカナヘビが危うく水に入りそうになっていたのでその点だけ注意は必要かもしれません。メダカを食べるというよりは溺れてしまう可能性がある点で。

メダカビオトープとカナヘビ

ネコ

項目内容
侵入経路地上から接近
危険度
対策蓋・ネット、容器の置き場所を工夫
ネコ

地域猫や野良猫が水辺でメダカを狙うことがあります。水面に手を突っ込んで捕まえたり、容器を倒してしまったりと直接・間接の被害両方があります。

タヌキ・イタチ・アライグマ

項目内容
侵入経路夜間に地上から接近
危険度
メダカ以外にも被害が出やすい
対策重石付きの蓋、センサーライト、囲いの設置

地方・郊外の飼育環境ではタヌキやイタチ、アライグマがビオトープを荒らすことがあります。

容器を倒す・蓋を開けるといった被害も報告されており、被害が続く場合は行政への相談も視野に入れましょう。

スズメなどの鳥類

項目内容
侵入経路夜間に地上から接近
危険度
メダカを積極的に捕食するというよりは、
水をかき回してメダカにストレスがかかりやすい
対策水槽用のフタやネットの設置

こちらメダカのいないうちのミニ田んぼ(田植え前)ですが、スズメがたまに水浴びに来ていました。特に夏場は水分補給も兼ねてくるようです。

うちの周りだとハトも庭に来ることが多かったり、庭までは来ませんがカラスも来ないかは注意を払っています。このような鳥類は必ずしも狙ってメダカを食べにくるわけではないですが、水・ビオトープ内をかき回すことになるのでメダカにとっては少なからずストレスになります。

天敵対策まとめ

メダカの天敵を防ぐための基本対策は、大きく以下の3つに集約されます。

蓋・ネットを設置する

飛来する鳥・昆虫・哺乳類すべてに有効な基本対策です。市販の防虫ネットや防鳥ネットを容器の上にしっかり張りましょう。隙間がないことが重要です。

水草の持ち込みに注意する

虫や卵などは水草に付着して持ち込まれることがあります。山や川など店ではなく外から採取した水草はバケツで数日間様子を見てから導入すると安心です。

定期的に容器内を確認する

そして何より定期的に水槽内を確認してヤゴなどの天敵が紛れ込んでいないかをチェック。特にヤゴは小さいうちは気づきにくく、気づいたころには大きく育っていてメダカが減少、全滅してしまう可能性があります。週に一度は底砂の確認や、水草の間を見渡す習慣をつけましょう。

まとめ:メダカを守るために天敵を知っておこう

メダカを食べる生き物は、水中・空・地上とさまざまな方向からやってきます。特によく見かけるヤゴの被害は深刻で、一度侵入を許すと短期間で壊滅的な被害を受けることも。

天敵を完全にゼロにすることは難しいですが、正しい対策を取ることでリスクを大幅に減らすことができます。メダカの屋外ビオトープを楽しむためにも、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。

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