著者:長池涼太
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メダカを飼育するでほぼ必須なのが水草。
その水草の中でも特に『浮き草』と呼ばれる類のものは文字通り水面に浮かべておくだけで育つため余計な手間もなく育成も楽です。
今回の記事ではそんな浮草の中でもメダカ飼育に使えて扱いも簡単なオオサンショウモについて解説しています。
名前 | オオサンショウモ(サルビニア) |
育成の難易度 | |
光 | 強めの光だとより育つ |
増やし方 | 放置でOK |
耐寒性 | 寒さに弱い |
オススメ度 |
熱帯アメリカ原産で変わった葉の形や葉の表面に毛が生えているのが特徴の浮き草。
お店によっては『サルビニア』と表記されていることもあります。
日光など強めの光が必要ですが室内で育成した例もあるので、水草用の照明などで明るさが確保できていればさほど問題ないです。
(大半の水草もそうですが)寒さには非常に弱く、冬の屋外では育ちません。
そのため屋外(ビオトープ)でオオサンショウモを育てる場合は、冬の間だけでも室内で育成するのをオススメします。
屋外、室内どちらでも育った例はあるそうですが日当たりを好む点からは冬以外は屋外の方がよさそうです。
逆に冬は寒さで枯れてしまいます。
室内・ビオトープ両方でオオサンショウモは育ちましたが、日光が当たるからかビオトープの方が一つ一つがしっかり成長してる印象です。
ただし、照明をちゃんと当てていれば室内でも育ちます。
寒さには弱いため冬は室内の日当たりの良い場所で育てましょう。
肥料は水草用などの肥料を使っても良いですが、メダカなどの生体がいれば糞などがそのままオオサンショウモの肥料になるため肥料を与えなくても問題なく成長します。
オオサンショウモに限らずアマゾンフロッグピットなど浮き草全般に言えますが、環境が合えばよく成長しよく増えます。
成長すること自体は喜ばしいですが、水面を覆いつくす勢いで増えることもあります。
特に日当たりの良い屋外はよく増える印象です。
水面を覆いつくすことでデメリットもあり、
- 水中に光が届きにくくなる
- それにより水中の水草の光合成が阻害される(成長も阻害される)
- 特に屋外飼育の場合は上からの観察が非常にしづらくなる
などがあります。
どの水草も光は成長において重要なので、浮草の増えすぎには注意ですね。
ちなみに増えすぎたオオサンショウモなどの水草は別に水草用の水槽を用意しても良いですし、僕の場合は空きビンや小さいプラスチックのケースに水草をストックしています。
特にオオサンショウモやアマゾンフロッグピットなどの浮き草の類は小さめのケースでもストックできるので良いですね。
オオサンショウモの根(厳密には根ではなく水中葉と呼ばれる葉にあたる部分)は細かい毛のようなものが生えていてここにメダカが卵を産みつけることもあります。
卵を産みつける場所を『産卵床』とも呼びますがオオサンショウモの根はメダカにとって良い産卵床にもなりますね。
ちなみにオオサンショウモの根(水中葉)は柔らかくメダカの非常食にもなるそうです。
オオサンショウモも他の水草と同じく、寒さには弱いようです。
オオサンショウモもに限らず浮き草に分類される水草はほとんどが耐寒性がほとんどないため、冬を越させたい場合は冬だけでも室内で育てるのがオススメです。
やはり寒さには弱いので、冬は室内に入れるのが無難ですね。
オオサンショウモは熱帯アメリカ原産ということでいわゆる『外来種』です。
さらに国立環境研究所から『侵入生物』としての指定も受けています。
そのためオオサンショウモが水槽などに入りきらなくなったからと言って近所の川や沼などへの放流は絶対にいけません。
元々いる植物(在来種)と競合したりなど様々な悪影響が出るためです。
最後まで責任を持って育てましょう。
オオサンショウモに限らず、家で育てた動植物を野生に放流するのはNGです!
オオサンショウモの特徴
- 育てる上では日光が重要。肥料は与えなくてもメダカのフンなどが肥料代わりになる
- 根(水中葉)には細かい毛が生えておりメダカの産卵場所にもなる
オオサンショウモの注意点
- 環境が合えばよく増えるが増えすぎることがあるので適度に間引く
- 寒さに弱い
オオサンショウモを育てること自体は決して難しいものではありません。
適度な気温で光(日当たり)さえ確保できればよく成長しよく増えてくれます。
逆に環境が合えば増えすぎるくらいなので、増えすぎた時は間引くのは唯一の注意点ですね。
間引きで数さえ調節できれば育てやすさや水の浄化効果などメリットが多い浮き草です。
簡単に浮き草を育てたい方は、オオサンショウモがオススメです。